積水化学工業 中国のメディカル事業子会社を統合 (2010/03/03)
積水化学工業は、同社の中国におけるメディカル事業子会社を統合することを発表しました。
現在、真空採血管の製造・販売は北京積水創格医療科技有限公司が、臨床検査薬の営業支援は上海達伊医智商貿有限公司が行っていました。
今後、積水創格を母体として、積水創格と上海達伊医智を統合し、メディカル事業の強化を図ります。
また、この統合に伴い積水創格の社名を積水医療科技中国有限公司に変更し、真空採血管の製造・販売に加えて、臨床検査薬の輸入・製造・販売を新たに手掛けます。
三井化学 オピュラン事業部を東セロへ継承 (2010/03/01)
三井化学は同社のオピュラン事業部を分割し、東セロ株式会社へ継承させることを発表しました。
オピュラン®は、4-メチル-1-ペンテン(TPX)から作られた高機能ポリオレフィンフィルムで、その優れた特性から基板の離型フィルム・剥離フィルムとして多く用いられています。
従来、オピュラン事業は、東セロに製造委託し、三井化学が販売を行う体制となっていましたが、今後は重複機能を削減し、コストの削減、オピュラン事業の更なる強化をはかります。
ツムラ ラオスに現地法人を設立 (2010/02/26)
ツムラは、原料生薬の栽培と生薬調整加工工場の建設を目的として、現地法人を設立したことを発表しました。
ラオスにおける雇用創出の観点からも期待がかかります。
IUPAC 112番元素の名称を決定 (2010/02/21)
IUPAC(International Union of Pure and Applied Chemistry)は、112番元素の名称が「英名:copernicium、元素記号:Cn」に決定したことを発表しました。
112番元素は1996年にドイツの重イオン研究所(GSI)が初めて合成に成功したもので、コペルニクスの業績を称えるため、誕生日である2月19日に合わせての発表となりました。
セントラル硝子 リチウムイオン電池用電解液プラントの新設 (2010/02/20)
セントラル硝子株式会社は、今後のリチウムイオン電池市場の大きな拡大を見込み、リチウムイオン二次電池用電解液プラントを、山口県の宇部工場に新設すると発表しました。製造能力は年間5千トン以上で、2011年春の稼働開始を計画しています。
今回の計画では、同じ工場内で生産されるフッ酸を原料にして、LiPF6等の電解質製造から電解液の調液まで一貫した生産を特徴としており、コストと安定供給を図ります。
武田薬品工業 Hematideの臨床第3相試験を開始 (2010/02/18)
武田薬品工業は、Affymax社とライセンス契約を締結している、腎性貧血治療薬Hematideの日本での臨床第3相試験を開始したと発表しました。
Hematideはペプチド製剤で、エリスロポエチン受容体に作用し、赤血球産生を促す事で効力を発揮します。
ドイツ・ベーリンガーインゲルハイム エスエス製薬の株式公開買い付けを発表 (2010/02/15)
ベーリンガーインゲルハイム・ジャパン・インベストメント合同会社は、エスエス製薬株式会社の株式公開買い付けを発表しました。
今回の買い付けにより、エスエス製薬の完全子会社化を目指します。
WIPO 2009年度の国際特許出願ランキングを発表 日本堅調 中国急伸 (2010/02/12)
WIPO(世界知的所有権機関)は、2009年度の国際特許出願ランキングを発表しました。
それによると、世界的な経済不況を反映し、米国・ドイツをはじめとする先進主要国の出願数が減少し、全体では前年比マイナス4.5%となりました。
一方、東アジア圏の出願数は増大しており、日本(前年比プラス3.6%)・韓国(前年比プラス2.1%)・中国(前年比プラス29.7%)と健闘しています。
資生堂 ベトナムで新工場竣工 (2010/02/08)
資生堂は、今後の成長が予測される中国や、アジア向けの商品を生産するため、ベトナムドンナイ省ビエンホア市アマタ工業団地内に新工場を建設しました。現地時間の2月2日竣工式が行われます。
理化学研究所 eGFRD法導入により分子の運動まで再現できる細胞シミレーションを開発 (2010/02/01)
理化学研究所は、細胞シミレーションにて、enhanced Greens Function Reaction Dynamics(eGFRD)法という計算手法を取り入れ、これまでは莫大な計算時間が必要だった細胞の分子の動きのシミレーションを、大幅に短縮することを可能にしました。
今後、このようなeGFRD法を細胞シミュレーターE-Cellの次世代版に搭載させ、癌研究や幹細胞の分化予測などの応用へ期待がかかります。
理化学研究所 MOTTAINAIの考えから未利用バイオ資源の評価システムを構築 (2010/01/31)
理化学研究所は、世界の環境用語にもなった日本語、MOTTAINAI(もったいない)の考えから、NMR法を用いた未利用のバイオ資源の評価システムを構築しました。
このシステムにより、一種類の細胞抽出物から一度に211もの候補代謝物の検出に成功しました。
従来は捨てられていた植物残渣など、埋もれていた有効バイオ資源の活用に期待がかかります。
JST・東京大学 水からできた高強度のマテリアルの開発に成功 (2010/01/22)
JST目的基礎研究事業の一環として、東京大学の相田教授らは水からできた高強度のアクアマテリアルの開発に成功しました。
これまでの水を主成分としたマテリアルは強度に問題があることが多かったのですが、この度開発に成功したマテリアルは、今までにない機械強度と自己修復性を有しています。ドラックデリバリーや人工軟骨などの再生材料などさまざまな用途への応用が考えられます。
本研究成果は、1月21日(米国東部時間)に英国科学雑誌「Nature」のオンライン速報版で公開されています。
理化学研究所 シロアリ腸内共生原生生物のセルラーゼ遺伝子を網羅的に解析 (2010/01/21)
理化学研究所はシロアリ腸内共生原生生物のセルラーゼ遺伝子群を取得し、網羅的な解析を行い、その結果、これらの遺伝子群の高効率な糖化システムには、シロアリ腸内のバクテリアと共生原生生物間の遺伝子の水平伝播が関わっている事が明らかになりました。
セルロースは食料と競合しないバイオマスの利用という観点から大変注目されています。またシロアリは高いセルロースの分解能力があり、それには腸内に共生する原生生物が役割を担っている事がわかってきました。しかしながらこのような原生生物は培養が困難で、シロアリの高いセルロース分解能の役割を果たす酵素群の網羅的な解析はこれまであまり行われていませんでした。
理化学研究所 マメ科作物 ダイズの完全長cDNAの解析に成功 (2010/01/18)
理化学研究所はダイズの完全長cDNAの解析に成功し、約46000種の遺伝子同定を行い、ダイズゲノム塩基配列解読後の遺伝子機能の注釈付けに貢献しました。また解析により、現生ダイズのゲノムのルーツが5900万年前と1300万年前の2度の全ゲノム重複であるということがわかりました。
キアゲン ESEを買収 買収金額1900万ドル (2010/01/14)
ドイツの理化学機器メーカーのキアゲンは1月12日(現地時間)、蛍光測定装置メーカーであるESEの買収を発表しました。買収金額は1900万ドルで、現金にて買収が行われます。
この買収により、将来市場の成長が予想され、同社が力をいれる、分子診断や環境・食品分野の品質管理検査の技術の強化につながります。
理化学研究所 岐阜大学 分子イメージングの分野で連携・協力を発表 (2010/01/09)
理化学研究所と岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科は相互の研究交流と発展を目的とし、「教育研究に係る連携・協力に関する協定書」の締結を発表しました。
この協定書の締結に基づき、両機関は分子イメージング科学研究による新規技術の創出、人材の育成・交流を図ります。
タカラバイオ エスアールエルに難治性白血病の遺伝子変異検査に関するライセンスを供与 (2010/01/06)
タカラバイオは難治性急性骨髄性白血病に関わる遺伝子変異(FLT3/ITD変異)を検査する技術のライセンスを株式会社エスアールエルに供与したと発表しました。
急性骨髄性白血病は主に抗ガン剤により治療が行われますが、FLT3/ITD変異を持つ患者では治療後の経過が不良であり、そのため、このような変異をもつ患者に対して、新たな抗ガン剤(分子標的薬)の開発が行われています。
このような検査技術により、難治性急性骨髄性白血病患者に対して選択的な治療を行う事ができ、より適切な治療が行うことが可能になります。
東北大学 ショウジョウバエが味を頼りに求愛行動を行うメカニズムを発見 (2009/12/26)
東北大学はショウジョウバエの雄が求愛行動(片翅を震わせる)を行う際に、前脚の味覚細胞で、雌の腹部の「味」を確認し、求愛行動を行うこと発見しました。
ショウジョウバエは口の他に前脚に味覚細胞がありますが、このたびの研究で前脚の味覚神経を阻害することで、上記のような求愛行動が見られなくなりました。
産総研 トコジラミとボルバキアが相利共生の関係にある事を発見 (2009/12/24)
産総研は、吸血衛生害虫として知られるトコジラミ(南京虫)にとって、これまで寄生細菌と考えられていたボルバキアが、トコジラミに必要な栄養素を供給しており、実は相利共生の関係にある細菌であったことを発見しました。
トコジラミは古くから吸血衛生害虫として知られ、このような発見は共生進化過程の理解という学問的な役割だけでなく、トコジラミの駆除や抑制に関して、新たなアプローチの可能性を示唆する発見でもあります。
三井化学・東セロ・三井化学ファブロ 事業統合検討に関して基本合意書を締結 (2009/12/21)
三井化学 東セロ 三井化学ファブロの3社は、三井化学のフィルム/シート事業部と東セロ、三井化学ファブロの統合に関し、基本合意書を締結したと発表しました。
三井化学においてフィルム/シート事業部は戦略的に重要な事業の一つであり、今後における同事業の強化のためにこのたびの統合に関する基本同意に至りました。
武田薬品・ファイザー アクトス錠の中国でのコ・プロモーション契約を締結 (2009/12/16)
武田薬品とファイザー(天津武田と中国ファイザー)は、2型糖尿病治療剤アクトス錠の中国におけるコ・プロモーション契約を締結したと発表しました。
このたびの契約の結果、武田薬品はファイザーに中国において、アクトス錠に関する独占的コ・プロモーション権を与え、ファイザーは売上げに対して対価を受け取ることになります。
アクトス錠は2型糖尿病治療剤として確かな実績と信頼を築いており、ファイザーの強力な販売網を通じて糖尿病に悩むより多くの患者さん提供され助けとなることが期待されます。
三菱ガス化学 中国にて過酸化水素製造販売会社の開業式を実施 (2009/12/14)
三菱ガス化学株式会社は、同社が6割出資しており、中国における過酸化水素および化学研磨液の製造販売を手がけるSuzhou MGC Suhua Peroxide社にて、12月10日、現地で過酸化水素製造装置の本格稼働に際し、開業式を実施しました。
過酸化水素は漂白剤、酸化剤、洗浄剤、殺菌剤など様々な用途で使用される他、分解産物が水と酸素であることから、環境の観点からも価値の高い製品です。
中国をはじめとするアジア地域は多くの過酸化水素が必要とされる地域の一つであり、同国の経済成長に伴い、今後の需要の拡大が期待されます。
武田薬品工業 ブラジルに販売子会社を設立 (2009/12/10)
武田薬品工業は12月2日付で、同社の100%出資の販売子会社をブラジルに設立することを発表しました。
ブラジルはラテンアメリカ最大の国であり、今後の市場の拡大も見込まれ、同社製品の販売拡大が期待されます。
タカラバイオ 再発白血病に遺伝子治療の治験を開始 (2009/12/03)
タカラバイオは再発白血病の遺伝子治療の治験を国立がんセンター中央病院で開始したと発表しました。
再発白血病の治療方法として、ドナーリンパ球輸注(DLI)療法がありますが、ドナーのリンパ球が正常細胞を攻撃してしまい、移植片対宿主病(GVHD)を引き起こすことが問題なっています。
このような問題を防ぐため、HSV-TK遺伝子をドナーのリンパ球に輸注前に導入し、その後患者に遺伝子導入細胞を投与します。HSV-TK遺伝子を持つ細胞はガンシクロビルの投与により有毒物質を生産するという性質を利用し、GVHD発症時にガンシクロビルを投与することで、選択的に遺伝子導入細胞を死滅させ、GVHDの鎮静化を図ります。
このような遺伝子治療法が実用化され、多くの患者の助けとなることが期待されます。
JASRI 理研 X線CMOS検出器を用いてタンパク質構造解析の為の新たな回折データ測定法を開発 (2009/12/01)
高輝度光科学研究センター(JASRI)は理研と共同で、X線CMOS検出器を使用して、タンパク質構造解析の為の新たな回折データ測定法を開発したと発表しました。
現在、タンパク質の結晶解析はCCDセンサーを搭載したX線検出器を用いて行われますが、精度や効率の面で課題があったようです。
この度の研究ではCMOS型の検出器を搭載し「連続回転法」という新たな方法で測定法の開発を行い、効率や精度を向上させました。
またCMOS型検出器は、読み取りノイズが大きく、タンパク質結晶の回折データ測定には不向きであると考えられていましたが、浜松ホトニクス社と共同開発したノイズの小さいCMOS型検出機を使用することで、課題を解決しています。
この度発表されたCMOS型検出記を用いた方法は、回折データ測定データの効率や精度の向上ばかりではなく、
CMOSセンサーはCCDセンサーに比べ一般に安価であるため、コスト軽減の役割も担っています。
エーザイ アリセプトの高用量製剤 米国での新薬承認申請が受理 (2009/11/27)
エーザイ株式会社の米国子会社、エーザイ・インクは、アルツハイマー型認知症治療剤「アリセプト®23mg 徐放製剤」の新薬承認申請がFDAに受理されたと発表しました。
アリセプト®23mgは現製剤のアリセプト®10mg錠の高用量製剤であり、神経伝達物質であるアセチルコリンエテラーゼを阻害することで効力を発揮します。中度および高度アルツハイマー型認知症の患者のための治療の新たな選択肢となることが期待されます。
三菱ガス化学 モノメチルホルムアミドを新事業化 (2009/11/24)
三菱ガス化学株式会社はモノメチルホルムアミドの新事業化を発表しました。
同社の新潟工場のジメチルホルムアミドの生産設備の一部を転用し、モノメチルホルムアミドと併用して2010年春から生産を開始します。
電子材料向け用途の重要拡大を期待しての新規事業の開始のようです。
福井県立大学・チッソ バイオプラスチックの新素材合成につながる技術を発表 (2009/11/17)
福井県立大学の濱野吉十講師は、チッソ株式会社と共同でバイオプラスチックの素材になりうるε-ポリリジンの合成酵素(Pls)の精製・単離に成功したことを発表しました。
現在、バイオプラスチックの材料として用いられているポリ乳酸は、微生物によるポリマー化技術が確立されていますが強度の面で課題があります。そこで、強度や耐薬品性に優れてたε-ポリリジンを用いたバイオプラスチックの開発が進められていますが、微生物による合成メカニズムは分かっていませんでした。
この度、ポリアミド系プラスチックの微生物生産につながるε-ポリリジンの合成酵素を見出したことにより、実用化へ向けての期待が高まっています。
アステラス製薬 米国Ironwood 社 Linaclotide(リナクロチド)に関するライセンス契約を締結 (2009/11/12)
アステラス製薬株式会社は米国Ironwood 社とlinaclotide(リナクロチド)に関する、
日本およびインドネシア、韓国、フィリピン、台湾、タイでの開発、販売に関する独占的なライセンス契約を締結したと発表しました。
linaclotideは、便秘型過敏性腸症候群および慢性便秘の経口型の治療薬であり、
C型グアニル酸シクラーゼ(GC-C)受容体に作用することで、効力を発揮します。
ノバルティスファーマ 新型インフルエンザワクチンの日本での製造販売の承認を申請 (2009/11/09)
ノバルティスファーマは、日本国内におけるH1N1新型インフルエンザワクチン(Celtura)の製造販売の承認申請を厚生労働省に対して行ったと発表しました。
このワクチンは、ウイルスをMDCK細胞を用いて培養することで製造したもので、アジュバントとしてMF59が添加されています。
アステラス製薬 欧州においてテラバンシンの人工呼吸器関連肺炎を含む院内肺炎及びcSSTIを目標適応症とした承認申請へ (2009/10/31)
アステラス製薬の欧州子会社アステラス ファーマ ヨーロッパB.V.は、欧州において抗生物質テラバンシンの「人工呼吸器関連肺炎を含む院内肺炎」及び「複雑性皮膚・軟部組織感染症(cSSTI)」を目標適応症とした承認申請を行ったことを発表しました。
テラバンシンは、細菌の細胞壁合成阻害・細胞膜透過性増大作用をあわせ持つ、脂質化グリコペプチド系抗生物質で、米国テラバンス社より導入されたものです。
理化学研究所 ヒトIgM抗体の受容体遺伝子「FcμR」を発見 (2009/10/28)
理化学研究所はヒトIgM抗体の受容体遺伝子「FcμR」の単離・同定に成功したと発表しました。
ヒト抗体はIgM、IgD、IgG、IgA、IgEの5種類が知られており、そのうちIgG、IgA、IgEの受容体遺伝子はすでに同定されています。IgAとIgMの両方に結合できる受容体の存在も明らかになっていますが、IgMに特異的に結合する受容体の同定はこのたびの発見が初めてです。
今回の発見が免疫学のさらなる発展につながることが期待されます。
NIMS フジクラ 新素材の光アイソレーター用ガーネット型単結晶の開発に成功 (2009/10/23)
独立行政法人物質・材料研究機構と株式会社フジクラは共同で、新素材の光アイソレーター用ガーネット型単結晶の開発に成功したと発表しました。
今回開発されたのは、テルビウム・スカンジウム・ルテチウム・アルミニウム・ガーネット(Tb3(Sc,Lu)2Al3O12:TSLAG)単結晶で、単結晶の育成が容易であり、対応波長領域が400nm~1300nmと広く、さらに優れた熱伝導性と安定性があり、優れた光アイソレータ用素材となる事が期待されます。
ロート製薬 ドライマウス原因菌を抑制するペプチドの効果を臨床試験で確認 (2009/10/22)
ロート製薬は、ドライマウスの原因となる口中内ガンジダ菌が、サケ白子の蛋白分解物「プロタミン分解ペプチド」で抑制されることを、人での臨床試験で確認したと発表しました。
ドライマウスは、近年増加傾向であり、今後、サケ白子の蛋白分解物「プロタミン分解ペプチド」を用いた、
ドライマウス用製剤の開発が期待されます。
ヤクルト 遺伝子組換えG-CSF製剤ノイアップの製造・販売を継承 (2009/10/15)
ヤクルト本社は、協和発酵キリンが所有する遺伝子組換えG-CSF製剤ノイアップ固有の研究開発及びノイアップの製造販売に係る権利等を、平成22年3月1日付(予定)でヤクルト本社に承継・利用許諾することに合意したと発表しました。平成22年3月以降は、同製品の販売をヤクルト本社が行うようです。
ノイアップはG-CSFと呼ばれる顆粒球コロニー刺激因子であり、好中球の産出および機能を促進することで、
ガン化学療法における好中球減少症などに効力を発揮します。
理化学研究所 二成分情報伝達系 メカニズムを解明 (2009/10/14)
理化学研究所は、微生物が環境変化に対応するため不可欠である、二成分情報伝達系のメカニズムを、その構成たんぱく質である、「ヒスチジンキナーゼ」と「レスポンスレギュレーター」の構造を解析することで、
解明したと発表しました。
二成分情報伝達系は、微生物の生存に不可欠であり、今後、このメカニズムをターゲットにした抗菌剤の開発にも期待がかかります。
三和化学研究所 高尿酸血症・痛風治療薬のライセンス契約締結 (2009/10/09)
三和化学研究所は高尿酸血症・痛風治療薬である「FYX-051」の国内における共同開発・商業化に係るライセンス契約を締結したと発表しました。
「FYX-051」は、富士薬品により創製され、尿酸生成に関与するキサンチンオキシダーゼという酵素を阻害することで、尿酸の生成を抑え、効力を発揮します。
現在、国内において、富士薬品が第II相臨床試験を実施していますが、今後は、両社で開発を進めることになる見込みです。
理化学研究所 立方晶窒化ホウ素(cBN)焼結体を用いた切削工具を開発 (2009/10/08)
理化学研究所は、立方晶窒化ホウ素(cBN)焼結体を用いた切削工具を開発し、それを用いた切削工具にて、鉄鋼材料の精密切削をドライな条件化で実現しました。
鏡面加工に利用される、精密切削には、ダイヤモンド工具が用いられますが、ダイヤモンドは耐熱性、また鉄との反応性が原因で、工具が磨耗してしまうため、鉄鋼材料の切削には不適でした。
今後、鉄鋼系材料の精密切削を行うための切削工具の新素材として、期待が高まります。
第一三共 メキシコ国内における新薬事業部門を立ち上げ (2009/10/06)
第一三共株式会社は連結子会社のランバクシー・ラボラトリーズと連携し、ランバクシー傘下のランバクシー・メキシコ内に第一三共の製品を取り扱う新薬事業部門を立ち上げたことを発表しました。
ランバクシー・メキシコは、メキシコ国内でジェネリック品を販売していますが、このたび立ち上げた部門では、新薬事業を展開する予定のようです。
富士フィルム 染色体異常を解析するDNAアレイ 臨床応用に成功 (2009/09/30)
富士フィルムは染色体異常を検出できる解析用DNAアレイ「GD-700」を開発し、2009年10月上旬の発売開始を発表しました。
「GD-700」は、染色体上で先天性異常症候群に関連する領域のBAC DNAを基板上に付着させることで、染色体異常を検出します。
染色体異常を網羅的に解析するアレイとして、研究用途では販売されていましたが、臨床応用としての発売は、世界的にも初めてのようです。
理化学研究所 植物においてオートファジーが細胞死を抑制するメカニズムを発見 (2009/09/25)
理化学研究所は、植物においてオートファジーが細胞死を抑制するメカニズムを、オートファジー能欠損株を用いた実験で発見しました。
質量分析による植物ホルモン解析の結果、オートファジー能欠損株ではサリチル酸量が過剰になっており、掛け合わせによりオートファジー能欠損株のサリチル酸シグナリングを抑制することで、細胞死を抑制できることが明らかとなりました。
この研究は長寿植物や病害に対して抵抗性が高い植物の開発につながると考えられ、今後が期待されます。
Cell Biosciences Alpha Innotechを買収 総額1,790万ドル (2009/09/10)
米国のバイオベンチャーCell Biosciencesは、Alpha Innotechを総額1,790万ドルで買収することを発表しました。この買収により同社のタンパク質解析ビジネスのさらなる拡張を図ります。
なお、Cell Bioscienceはシグナル伝達のアッセイ製品を手がける会社で、日本では三井ベンチャーズが投資しています。
理化学研究所 2010年度 産業界との融合的連携研究プログラムの研究課題を募集 (2009/09/01)
理化学研究所は2009年9月から「産業界との融合的連携研究プログラム」の新規研究課題を募集を開始します。このプログラムは理研が産学連携の試みるものとして2004年から行っています。
最先端の施設と優秀な科学者が研究した技術を引き継ぐことができれば、企業にとってとても魅力のあるプログラムになると期待されます。
Affymetrix BeckmanCoulter Automated Target Preparation製品の共同開発へ合意 (2009/08/27)
DNAチップを手がけるAffymetrixとリキッドハンドリングを手がけるBeckmanCoulterは、Automated target preparation製品の共同開発を行うことの合意が得られたことを発表しました。
Beckman Coulter社の FXp Dual Arm Multichannel-Span 8 Liquid HandlerをAffymetrix仕様にしたプラットフォームを開発するようです。
共同開発の製品が完成すれば、Affymetrix製品を用いた遺伝子解析の標準化がなされ、ユーザーにも使いやすくなり、それにより作業のミスが減り、研究の効率化が期待できると考えられます。また、Affymetrix社の自動化製品であるGeneTitanと組み合われば、サンプル調整からターゲットハイブリダイゼーション、データ生成までの一連の流れを完全自動化することができることになります。
理化学研究所 哺乳類の発生には重力が必要であるという事を示唆 (2009/08/26)
理化学研究所は3次元重力分散型模擬微小重力装置を用いて、微小重力空間を作り出し、マウスを使った実験で、微小重力ではマウスの胚の正常発生が行われないという実験結果を発表しました。これは哺乳類の発生には重力が必要であるという事を示唆しています。
山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター 本格稼動 (2009/08/20)
NEDOの固体高分子形燃料電池プロジェクトにおいて重要な役割を担う「山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター」が本格稼動することになりました。
国内のみならず海外の研究者も集い、最先端の研究施設を配備し、燃料電池の国際的な研究開発拠点になるとのことです。
2020年以降の燃料電池自動車(FCV)車の本格普及を目指し、さらなる固体高分子形燃料電池の技術開発が期待されます。
物質・材料研究機構 旭化成クラレメディカル 血液浄化ナノ膜の共同開発へ合意 (2009/08/19)
独立行政法人物質・材料研究機構(NIMS)と旭化成クラレメディカルは、血液浄化ナノ膜の共同開発へ合意をしました。
NIMSでは、有機分子を高速で濾過するナノ膜を有しています。これは水処理用なのですが、この技術を応用し、血液浄化用に発展させる為にこの度の合意がなされました。
旭化成クラレメディカルは人工透析膜市場において強い地位を築いており、NIMSが保有する濾過ナノ膜を血液浄化用に応用することができれば、ますますの技術の向上と医療の発展につながると期待されます。
プレスリリース(物質・材料研究機構)
プレスリリース(旭化成クラレメディカル)
信越化学 ポルトガルCIRES社を完全子会社化 (2009/08/18)
信越化学は8月14日付けで塩ビ製造販売のCIRES社の完全子会社化の手続きを完了したと同社のホームページ上で発表しました。
昨年12月より公開買付けにより完全子会社化を進めていました。この度の手続き完了によりCIRES社は信越化学の100%子会社となり、欧州における塩ビ事業の強化を図ります。
常盤薬品工業 「トキワ目薬うるおいきらり」を新発売 (2009/08/13)
常盤薬品工業はホームページ上で、新商品「トキワ目薬うるおいきらり」を発売することを発表しました。この製品は10代~20代の女性にターゲットを絞り、ユニークなパッケージでアピールしています。
また、ヒプロメロースと塩化ナトリウムを配合することで、目薬の水分保持力を高め、瞳での光の反射を持続させています。
カルフォルニア工科大学 遊泳動物により引き起こされる海洋混合のメカニズムを発表 (2009/07/31)
カルフォルニア工科大学のJohn Dabiri氏らは、これまでの海流、気温、風などが海洋環境(海洋混合)に影響するという従来の考えの他に、クラゲのような遊泳動物が海洋環境(海洋混合)に影響を与えるという逆説的なメカニズムも無視できない事を示す研究結果を発表しました。
これは遊泳動物の活動が気候の変動にも影響すると考える事にもつながり、大変興味深い研究結果です。
本研究は、7月30日発行のNatureに掲載されています。
Agilent 化学機器・真空機器メーカーVarian社を買収 買収総額15億ドル (2009/07/28)
Agilent Technologies(本社:米国カルフォルニア州サンタクララ)は、理化学機器・真空機器メーカーであるVarianの買収について正式契約をしたと発表しました。買収総額は約15億ドルです。
この買収により、Agilent Technologiesは分析機器メーカーとして、ライフサイエンス分野にてより幅広いソリューションを提供できると共に、NMRや真空機器の市場へチャネルが開けました。
人工核酸を用いてmiRNAの挙動をリアルタイムで観察 (2009/07/24)
理化学研究所の岡本晃充博士らは、核酸の特異配列に結合したときのみ蛍光する
人工核酸を開発し、生きた細胞におけるmiRNAの挙動をリアルタイムで観察することに成功しました。
この度の研究で使用された人工核酸による解析手法は、細胞から核酸を抽出や増幅をすることなしに解析が行えるので、ハイスループットかつ生体内での核酸の挙動を観察する方法として期待されると考えられます。
そして今回の研究結果のように、miRNAのような微小で検出が困難な分子に対しても、優れた結果が得られ、がん診断などの応用分野への可能性も広がります。
また、岡本晃充博士は、有機化学の考え方を利用した生体高分子の解析をテーマにされています。SNPsやエピジェネティクス(メチル化DNA)は、岡本博士が研究する代表的な解析対象であり、miRNA同様、創薬・診断などの分野で注目されています。この度の研究で用いた人工核酸を、これらの分野に応用することも可能かもしれません。
理化学研究所 乾式接触法を用いて単層カーボンナノチューブの量子ドットの規則的配列を発見 (2009/07/15)
理化学研究所は乾式接触法を活用することで、炭層カーボンナノチューブ(SWCNT)の量子ドットが6.42nmの間隔で規則正しく配列されることを発見しました。
SWCNTは、高い熱伝導率とnmオーダーと極めて微細な構造の為、リソグラフィー技術で限界に達している微細化した半導体デバイスの、シリコン系材料に代わる次世代の半導体デバイス用素材として、期待されています。
SWCNTを半導体デバイス素材として用いるには、SWCNTを電極に接合し、電子状態を原子レベルで理解することが欠かせません。従来の溶媒を用いた方法では、さまざまな問題があり、電子状態を調べることができませんでしたが、このたびの研究では、溶媒を用いない「乾式接触法」と呼ばれる方法で、SWCNTを銀の電極に直接接合させ、電子状態を調べました。
その結果、SWCNTの量子ドットの規則的配列を発見することができました。今後の半導体デバイス開発などの応用へ期待がかかります。
この研究結果は、NATURE NANOTECHNOLOGYオンライン版に掲載されています。
エーザイ DNAメチル化阻害剤 Dacogenの臨床試験を米国で開始 (2009/07/08)
エーザイの米国子会社であるエーザイ・メディカル・リサーチ・インクは、DNAメチル化阻害剤Dacogen注射剤のAML(急性骨髄性白血病)の臨床試験を、米国にて開始すると発表しました。
DacogenはDNAメチル化を阻害する新しいタイプの薬剤で、AMLの発症を抑制するとされる遺伝子の不活性化(DNAのメチル化により起こる)を防ぐ事で効果を発揮します。
理化学研究所 有機高分子材料の改良型薄膜形成法を発表 (2009/07/02)
理化学研究所は、有機高分子材料により高品質な薄膜を形成することができる改良型ESD法を発表しました。
有機高分子材料は、次世代のディスプレーや半導体の材料として期待されていますが、一方で、耐性の問題からシリコンなどのような無機材料のように、真空や高温条件化で薄膜形成を行うことができません。
そこで、有機高分子材料への薄膜形成は、静電気を利用したエレクトロスプレー・デポジション法(ESD法)が有効だと考えられていたのですが、薄膜上にピンホールができてしまうという欠点がありました。
この度の改良法では、2種類の異なる蒸発速度を持つ溶媒を適切な割合で混合しながらESD法を実施するというもので、ピンホールの形成を抑え、高品質な薄膜を有機高分子材料上に形成させることに成功しました。
ESD法は有機半導体を製造するために用いる他、DNAチップなどの製造にも用いられます。
有機半導体の製造のほか、ESD法が実施されている分野で、改良方法として応用が期待されます。
ベルギーVIB ショウジョウバエを用いた実験でシャルコー・マリー・ツース病の原因解明につながる研究結果を発表 (2009/06/24)
ベルギーの研究機関VIBはショウジョウバエを用いた実験で、チロシルtRNA合成酵素の一つであるヒトのYARSの変異体遺伝子をショウジョウバエに導入したところ、シャルコー・マリー・ツース病に類似する症状を引き起こすことに成功しました。
YARS遺伝子とシャルコー・マリー・ツース病との関係に着目した研究は今までになく、今後、シャルコー・マリー・ツース病解明の新たなアプローチになることが期待されます。
凸版印刷 エイズ治療薬の副作用を予測するシステムをタイに提供 (2009/06/23)
凸版印刷、理研ジェネシス、理化学研究所は、独自に開発したSNPs解析システムを、タイの国立マヒドン大学付属Ramathibodi(ラマティボディ)病院へ貸与し、試験運用を開始したことを発表しました。
エイズ治療薬ネビラピンの副作用はHLA-B*3505の遺伝子型によって予測できることが知られており、今回開発したシステムを活用することで、医師が適切なエイズ治療薬を選択し、副作用を回避することを目的としています。
今後の臨床研究により、オーダーメイド医療の実現に期待がかかります。
理化学研究所 アルコール性膵炎の治療につながるメカニズムを解明 (2009/06/20)
理化学研究所は、アルコール性急性膵炎にIP3レセプターが関与している事を示す研究結果を発表しました。
急性膵炎の原因としてアルコールの多量摂取が挙げられますが、これはアルコールと脂質を材料として作られるFAEE(脂肪酸エチルエステル)が膵臓細胞内のカルシウム濃度を過剰に増加させ、その結果、膵臓からの消化酵素が過剰分泌され、膵臓を損傷させることに起因します。
この度、2型、3型IP3レセプターを欠損するノックアウトマウスを用いることで、膵臓細胞内のカルシウム濃度の増加にこれらのレセプターが深く関与している事を明らかにしました。
この研究結果は、2型、3型IP3レセプターがアルコール性膵炎の治療薬開発の有効なターゲットになることを示唆するもので、今後の新薬の開発が期待されます。
Warwick大学 新規抗生物質につながるDNA結合物質の研究結果を発表 (2009/06/14)
Warwik大学のAdair Richardsらは、DNAに結合する化学物質が、強力な抗生物質になり得るという研究結果を発表しました。
[Fe2L3]4+で表される化合物は、DNAの螺旋構造の溝に入り込み、枯草菌や大腸菌を2分で殺傷することができたと発表しています。
このような細菌の殺傷方法は、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)など、従来の抗生物質に耐性を持った細菌にも有効であり、新たな抗生物質として期待されています。
本研究は、Int. J. Antimicrob. Agents.誌に発表されています。
JST 汚染土壌を浄化する植物の開発に成功 (2009/05/30)
JSTは独創的シーズ展開事業・委託開発の開発課題ひとつである「新規育種植物による土壌汚染浄化技術」により、土壌から高効率でカドミウムを処理できる植物の開発に成功しました。
従来、汚染土壌の処理方法としては、掘削搬出・洗浄除去の物理化学的な方法が多く用いられていましたが、コストが高く、環境面での安全性も高くありませんでした。
このたび開発された植物は、従来の1.5倍から2倍のカドミウム吸収処理能力を持っており、安価で安全に汚染土壌をオンサイトで処理することが可能になり、産業上の利用へが期待されています。
生理学研究所 魚の逃避行動は脊髄で選択されていることを解明 (2009/05/28)
自然科学研究機構生理学研究所では、GFP遺伝子を組み込んで神経細胞を光らせた熱帯魚を用いて、熱帯魚が襲われたときなどの緊急時の脊髄の神経回路を解析しました。
その解析によると、脳は「右に逃げろ」「左に逃げろ」という相反する指令を出していますが、脊髄のCoLo細胞において、先に到着した指令のみを取捨選択していることが明らかとなりました。
本研究は、5月27日のJ. Neurosci.誌に掲載されています。
三洋電機 HIT太陽電池で高変換効率を達成 (2009/05/27)
三洋電機は、実用サイズのHIT太陽電池で世界最高の23%の変換効率を達成したことを発表しました。
HIT(Heterojunction with Intrinsic Thin layer)太陽電池は、単結晶シリコン基板表面にアモルファスシリコン層を積層したハイブリッド型構造で、三洋電機が独自に開発したものです。この度、①単結晶シリコンとアモルファスシリコンのヘテロ接合を高品質化することで再結合損失を低減、②アモルファスシリコン層・透明導電膜層の改良により光吸収損失を低減、③材料の改良や印刷技術の開発によりグリッド電極中の抵抗損失を低減することで、高い変換効率が達成可能となりました。
今後の量産化へ向けて、この研究成果が応用されることが期待されています。
大正製薬 ミノキシジル5%の育毛剤発売を発表 (2009/05/22)
大正製薬は以前から、同社より発売されていたリアップよりも、5倍のミノキシジルを含有する、リアップX5を2009年6月1日に発売を開始することを、同社のホームページ上で発表しました。
1%ミノキシジル含有のリアップは、1999年から発売されていましたが、欧米などですでに発売されていた、5%ミノキシジル含有の製品は、日本では販売されていませんでした。
同社が行った、1%含有製品と5%含有製品の発毛効果を比較した臨床試験にて、5%製品の方が発毛効果があることが確認されています。
東京大学 C型肝炎類似ウィルスによるウィルス複製制御機構を解析 (2009/05/15)
東京大学大学院農学生命研究科では、C型肝炎ウィルス類似ウィルスである牛ウィルス性下痢ウィルス(BVDV)
の複製メカニズムに関する研究が行われています。研究結果によると、BVDVの非構造たんぱく質(NS3)が寄生主のスフィンゴシンキナーゼの活性を抑えることで、効率的にウィルスの複製がなされているということが示唆されました。
ウィルスは複製時に寄生主に対してさまざまな因子と相互作用を行いますが、その詳細はほとんどわかっていません。この度の発表により、ウィルスの複製メカニズムを解明する一助になり、また、他の病原性ウィルス(特に近縁のC型肝炎ウィルスなど)の複製メカニズムの解明につながることが期待されます。
農業生物資源研究所 タバコの病害ウィルスが同じナス科のトマトに感染しない原因を解明 (2009/05/12)
農業生物資源研究所は、タバコマイルドグリーンモザイクウィルスというタバコの病害ウィルスが同じナス科のトマトには感染しない原因を解明しました。
これまで、植物のウィルスは決まった種類にしか感染しないということが知られていましたが、その理由は不明でした。このたびの研究結果では、トマトのtm-1というタンパク質がトマトの体内でウィルスの増殖を抑制しているということを明らかにし、植物が外来種のウィルスの感染をどのように防いでいるかを知る手がかりをつかむことができました。
ウィルスの増殖を抑制するタンパク質の特定は、生物学的な現象の解明だけではなく、ウィルス抵抗性の作物を創出する可能性にもつながるため、産業上の応用への期待がかかります。
理化学研究所 移植片対宿主病を制御する樹状細胞をマウスで発見 (2009/05/08)
理化学研究所は移植片対宿主病(GVHD:Graft Versus Host Disease)を制御する樹状細胞をマウスで初めて発見したと発表しました。
移植片対宿主病は、白血病などの治療などで、造血幹細胞が移植される際、ドナーの免疫細胞であるT細胞が、レシピエントの細胞を攻撃してしまうことから生じる病気です。場合によってはそれが原因で死亡につながることもあり、有効な治療方法が期待されています。
この度マウスで発見された内在性制御性樹状細胞は、ドナーのT細胞の活性を抑える働きがあることがわかり、マウスを使った実験にて、骨髄移植を行った際、移植片対宿主病に対して有効な治療方法になることが示唆されました。
今後、ヒトにおいてもこのような樹状細胞の発見が期待され、移植片対宿主病の治療に役立てる事が期待されます。本研究成果は、「Blood」オンライン版に掲載されています。
東京大学 悪性リンパ腫の発症原因を解明 (2009/05/07)
東京大学医学部附属病院の小川誠司特任准教授らは、SNPアレイを用いた悪性リンパ腫ゲノムの網羅的解析により、悪性リンパ腫の発症原因の一因としてA20遺伝子の異常が関与していることを突き止めました。
A20タンパク質は炎症シグナルを抑制する酵素として知られており、炎症反応に伴う刺激によってリンパ球の増殖を促進するNF-κBの活性化を抑制する働きを有しています。A20遺伝子の異常により、A20タンパク質の機能が失われることで、B細胞が外界からの刺激に対して過剰に反応して増殖し、リンパ腫を形成することが推定されます。
今後、悪性リンパ腫以外の種々の癌に対しても、炎症と癌を結びつける分子メカニズムの解明が期待されています。本研究成果は5月3日の「Nature」オンライン版に掲載されています。
東京理科大学 炭素同位体に由来する不斉制御の可能性を示唆 (2009/05/07)
東京理科大学の硤合憲三教授らは、不斉自己触媒反応を用いて炭素12/炭素13という炭素同位体に由来する微少なキラリティーが不斉反応を制御する可能性を示しました。
地球上に存在する有機化合物中の炭素原子は、約98.89%の炭素12と約1.11%の炭素13から構成されていますが、これらの炭素同位体による不斉はごく僅かなもので、従来は不斉源として認識されていませんでした。今回、ピリミジン-5-カルバルデヒドとジイソプロピル亜鉛を用いた不斉自己触媒反応を行うことで、炭素12/炭素13という炭素同位体に由来する微少なキラリティーを認識・増幅させ、炭素同位体に由来するキラリティーに対応した反応生成物を高い鏡像体過剰率で得られることを示したものです。
この研究成果は、4月24日の「Science」誌に掲載されています。
生理学研 脳科学者のための滞在型研究拠点、「流動連携研究室」を新設 (2009/04/30)
この度、生理学研究所が、国内外の研究者の交流促進を目指した脳科学研究拠点である「多次元共同脳科学推進センター」内に「流動連携研究室」を新設したことを発表しました。研究室では先端機器、施設を提供し、研究者は3か月~1年程度の滞在を通じ研究を進めることができるようです。ここでは文理横断的な研究交流による脳科学の進展が意図されており、客員教授は生命科学のみならず、社会科学系の研究者も含めた15名程度を募集するようです。
理化学研究所 ポリグルタミン病発症の新メカニズムを提唱 (2009/04/24)
理化学研究所は、神経変性疾患の一種であるポリグルタミン病の発症の新メカニズムを提唱しました。
これは、ポリグルタミン鎖の異常伸長にはじまる線維構造の形成は、周囲の異種タンパク質へも伝播し、ドミノ倒しのように連鎖して生理機能が低下するというものです。
今後、タンパク質間の線維構造の伝播形成を制御することで、ポリグルタミン病をはじめとする神経疾患の治療に役立つ可能性があると期待されています。
本研究は「The Journal of Neuroscience」オンライン版 4月22日号に掲載されます。
理化学研究所 FANTOM計画の最新成果として免疫細胞の分化に関わる転写ネットワークを解明 (2009/04/21)
理研オミックス基盤研究領域(OSC)は、FANTOM4プロジェクトの一環として、文部科学省ゲノムネットワークプロジェクトと連携し、白血病由来のヒト免疫細胞が単芽球から単球に分化する過程を支配する分子ネットワークの解明に成功しました。
解析には理研オミックス基盤研究領域が開発した独自の遺伝子解析手法(CAGE法)と次世代シーケンサを組み合わせ、転写因子を解析し、分子ネットワークの解明を果たしました。
FANTOM4では、遺伝子と分子の関係を解くことを目標にしており、今回のような手法で、今後、ますます分子レベルの相互ネットワークが解明されていけば、iPS細胞のような多能性をもった細胞を自在に意図した細胞へと分化させることができるようになり、再生医療への発展につながると期待がかかります。
江崎グリコ・高輝度光科学研究センター リン酸オリゴ糖カルシウムによる初期う蝕歯の再結晶化を証明 (2009/04/20)
江崎グリコと高輝度光科学研究センターでは、SPring-8のX線マイクロビームを用いることでリン酸オリゴ糖カルシウムによるう蝕歯の再結晶化を捉えることに成功しました。
従来、脱灰・再石灰化現象はTMR法によるミネラル量変化や、SEMやTEMによる形状観察等により評価されてきましたが、結晶の構造量的変化は評価できませんでした。
今回、6μmという極小のX線マイクロビームを用いることで初めて脱灰・再石灰化部位の結晶の質的変化を観察することが可能となったもので、脱灰部ではヒドロキシアパタイト結晶単位で損失していること、リン酸化オリゴ糖カルシウムによる再石灰化部では健全な歯と同じ配向性でヒドロキシアパタイト結晶が回復していることが明らかとなりました。
今後、この研究結果が更なる脱灰・再石灰化メカニズムの解明や、口内ケア用品、素材開発に繋がることが期待されます。
プレスリリース(江崎グリコ)
プレスリリース(高輝度光科学研究センター)
理化学研究所・千葉大学 天然ムチンの立体構造の解析に成功 (2009/04/16)
理化学研究所と千葉大学は共同で、天然ムチンの立体構造の解析に成功したことを発表しました。
糖タンパク質の一種であるムチンは、ペプチド鎖と糖鎖からなる構造が複雑なため構造解析が困難とされてきましたが、クラゲ由来の物質「クニウムチン」を用いたNMR解析を行うことで、クニウムチンの繰り返し基本構造及びOグリコシド結合まわりの局所立体構造が明らかとなりました。
この度確立したNMRを用いた構造解析手法により、より複雑な構造を持つ天然ムチンの解析や、結晶化が困難な糖タンパク質の解析に威力を発揮することが期待されています。
広島大学 光の三原色及び紫外で発光するシリコンナノ結晶の生成に成功 (2009/04/15)
広島大学の齋藤健一准教授らは独自の生成手法により、光の三原色及び紫外で発光するシリコンナノ結晶の生成に成功しました。
これは、二酸化炭素の超臨界流体の中で半導体シリコンのパルスレーザーアブレーションを行うもので、一つの工程で光の三原色・紫外で発光するナノシリコン結晶を生成することが可能となりました。また、シリコンナノ結晶を急冷することで、発光強度の増加や発光色制御できることが明らかとなりました。
現在、ナノシリコン材料は原料が無尽蔵に存在するため枯渇の心配がないため次世代の発光素子として注目を集めており、照明・ディスプレー・光電子デバイス・バイオマーカー等への応用が期待されています。
理化学研究所 エストロゲンに記憶改善効果があることを発見 (2009/04/13)
理化学研究所は、女性ホルモンであるエストロゲンに記憶改善効果があることを発見しました。
慢性脳循環障害の原因となるアセチルコリン受容体遺伝子欠損遺伝子を使った実験により、オスのマウスとメスのマウスの脳障害への影響を調べたところ、メスのマウスでは、脳障害への影響がほとんどありませんでした。そこで、女性特有のホルモンであるエストロゲンに着目し研究を続けたところ、エストロゲンに脳血管拡張効果があり、慢性脳循環障害を抑える働きがあることがわかりました。
今後、脳循環障害の予防や発症後の機能改善に役立つ薬への応用が期待されています。
なお、本研究成果は、4月10日のPLoS ONEで発表されました。
東北大学 アラキドン酸が神経新生促進と神経疾患予防に役立つ可能性を発見 (2009/04/09)
東北大学大学院医学系研究科の大隈典子教授らは、アラキドン酸が神経新生を促進し精神疾患様行動を改善することを、ラットにて発見しました。
精神疾患行動の度合はPPI(プレパルス抑制)と呼ばれる生理学試験で評価する事ができます。この度の研究で、神経新生の低下がPPIと相関を示す事がわかり、その結果、神経新生の低下が精神疾患行動に関連することが示唆されました。さらに、アラキドン酸が神経新生を向上させ、PPIも同様に向上させることがわかりました。
これにより、アラキドン酸の摂取が、PPIの低下を伴う精神疾患の発症予防や治療に役立つことが期待されます。
北海道大学 最短波長の郡青色蛍光タンパク質を開発 (2009/04/08)
北海道大学電子科学研究所ナノシステム生理学研究分野の永井健治教授らは、既存の蛍光タンパク質の中で最も波長の短い蛍光を発する郡青色蛍光タンパク質Sirius(シリウス)の開発に成功したことを発表しました。
従来、緑よりも長波長の蛍光タンパク質は多く開発されていましたが、一方で、緑よりも短波長の蛍光タンパク質はいまだに希少であり、研究者より開発が望まれていました。
今回、シアンの蛍光を発する蛍光タンパク質変異体の発色団及び周囲のアミノ酸に変異を導入することで、蛍光タンパク質の最短波長発光記録を更新することが達成されました。
また、Siriusは従来の蛍光タンパク質とは異なり、低いpH条件下でも安定した発光が得られる特性を有しているため、これまで困難であった酸性環境下にある細胞内小器官でのタンパク質の動態観察などが可能になります。
なお、本研究成果はNature Methods電子版に4月6日に公開されました。
理化学研究所・JST クラゲ由来天然素材の研究開発・製造・販売を行うベンチャー企業設立 (2009/04/03)
理化学研究所とJSTは、クラゲ由来のムチンの有用実用化にむけ、株式会社海月研究所を設立しました。
クラゲは時に大量発生をし、漁業や海水の取水を利用する原子力・火力発電プラントへ深刻な被害をもたらすため有害な生物として扱われてきましたが、有効利用ができないかと研究が進められた結果、クラゲ由来の糖タンパク質(クラゲ由来ムチン)が発見され、ウサギを使った実験では変形性関節症の治療効果が確認されました。
クラゲ由来ムチンは、従来のムチンと比較して糖鎖が短く、糖鎖がシリアチンで修飾されている点で新規な特性を有しています。そのため、医薬品や化粧品、食品添加物などの新しい用途への応用が期待されています。
今後、ベンチャー企業を通して製造技術開発や商品開発を行うことで、クラゲ由来成分の有効活用が望まれます。
産総研 「メタンハイドレート研究センター」を設立 (2009/04/02)
産総研は、メタンハイドレートの商業利用化に向け、メタンハイドレート研究センターを設立しました。
現在、天然ガスは石油や石炭と比較して燃焼時の二酸化炭素の排出が少ないことから需要が増加し、安定に供給することが求められています。そこで油田・ガス田から生産される天然ガス資源のみならず、掘削のみでは自噴しないメタンハイドレート等の資源開発が世界的に注目を集めています。
また、日本周辺海域においても多量のメタンハイドレートの存在が確認されており、生産性や回収率の向上した天然ガス生産技術開発が期待されています。
今後、商用化に向けての技術開発や人材育成により、日本のエネルギー資源開発への貢献を目指します。
理研・東大 顕微授精を用いたマウス育種の効率化に成功 (2009/03/31)
理研・東大のグループがこのたび、未熟な雄マウスから取り出した未熟な生殖細胞(円形精子細胞)を用い、顕微鏡授精により受精までの期間を大幅に短縮する技術の完成に成功したことを発表しました。
これまでの実験用マウスの系統作出には、マウス個体が自然交配可能になるまで2~3か月を要していましたが、今回発表された技術を使うことで、生後22日以降で受精を試みることが可能になり、実に3分の1にまで期間を短縮することができます。
マウスを用いたポストゲノム研究では、純系統マウスを準備することが実験の効率化の大きな妨げとなっていましたが、今回の技術が実用化されれば、マウスを用いたこれらの研究が一気に加速するのではと期待されます。また、実験動物ではなく家畜等へ今回の技術の応用が可能になれば、効率的な農産物の生産に繋がることが期待できます。尚、今回の研究成果はオンライン科学雑誌の「PLoS ONE」の3月31日号に掲載されます。
武田薬品 英ワイスから前立腺癌・子宮内膜症治療薬の販売権を取得 (2009/03/24)
この度、武田薬品が英国ワイス社から、前立腺癌・子宮内膜症治療薬であるProstap®の英国及びアイルランド内での販売権を譲受けることを発表しました。
今回の合意によって、本年7月以降、同製品は英国武田を通じて販売されることになります。
オンコリスバイオファーマ 岡山大病院へ臨床試験用ウイルス製剤の供給開始 (2009/03/24)
この度、オンコリスバイオファーマにより、テロメライシンと放射線治療の併用療法研究のためのウイルス製剤を提供することが発表されました。
オンコリスファーマの主要プロダクトであり、岡山大学病院で開発された腫瘍細胞殺傷アデノウイルスベクターであるテロメライシンが、この度、岡山大学病院で放射線治療との併用療法の臨床試験に供されることが決定されたようです。
テロメライシンは、既に米国でのphase1治験を終了しており、重篤な副作用がないことが確認されています。今回の併用療法の臨床試験では、頭頸部、食道、肺の腫瘍にテロメライシンを直接注射後、放射線を照射する計画です。
NEDO ウクライナから排出枠3000万トン分を購入 (2009/03/19)
この度、NEDOにより、日本政府及びウクライナ政府間で交わされた覚書に基づき、ウクライナ政府から3000万トン分のCO2排出枠を購入する契約が締結されたことが発表されました。
現在、世界的金融不況により、各国の製造業は減産体制に入っており、ロシア周辺国でも排出量の余剰分が増加している中でCO2排出枠価格は値下がっており、このタイミングでの大規模な購入に踏み切ったと考えられます。
尚、3000万トン分の排出枠は現在の相場を勘案すると300億円~400億円程度と見られているようです。
ロシュ ジェネンテックを完全子会社化 (2009/03/16)
ロシュは、ジェネンテックの未保有株を総額468億ドルで取得し、完全子会社化することを発表しました。買収が成立すれば、売上高170億ドル、米国シェア7位の製薬企業が誕生することとなります。
ジェネンテックは抗体医薬に強みを持つバイオ企業で、「ハーセプチン®(抗HER2ヒト化モノクローナル抗体)」、「リツキサン®(抗ヒトCD20キメラ型モノクロナール抗体)、「アバスチン®(抗VEGFRモノクローナル抗体)」などの主力商品を開発し、多くの周辺技術を保有しています。
今後、両者の関係を強めることで、営業体制や開発力が強化されることが期待されています。
タカラバイオ iPS細胞の効率的作製を行えるキットを発売 (2009/03/04)
このたび、タカラバイオが3月末に「Human iPS Cell Generation vector set」を発売することを発表しました。
ヒトiPS細胞の効率生産のためには、分化誘導をする細胞に効率よく遺伝子を導入し発現させる必要がありますが、知られている必須遺伝子の導入方法は、極めて効率が低く、この低効率が研究の妨げになっていることが知られていました。
そこで今回タカラバイオは、自社開発した組み換え蛋白質製品であるレトロネクチンを用いて遺伝子導入効率の検討を行ったところ、従来の10~30倍の効率を達成することに成功したようです。これを基に、タカラバイオではヒトiPS細胞の高効率作製用のレトロウイルスベクターシステムとして「Human iPS Cell Generation vector とともに、別売りのレトロネクチンを用いることで効果を高めることができるとしています。
また、製品の発売と同時に、レトロウイルスベクター作製受託サービスを3月16日から開始することが併せて発表されています。
アステラス製薬 CV社を相手取り訴訟提起 (2009/03/02)
アステラス製薬が、米国CV社に対して敵対的な株式公開買い付け、買収を進めていることは先日お伝えした通りです。
本日、続報がありましたのでお知らせします。
買収提案に対して、CV社は自社の株式がアステラス製薬に渡ることを防ぐため、投資家の株式保有に関する契約を変更するなどの防衛策を講じておりましたが、この防衛策の差し止め救済を求め、アステラス製薬がデラウェア州衡平法裁判所に訴訟を提起したことが発表されています。
プレスリリース
旭化成メディカル バイオ医薬品製造事業拡大へ (2009/03/02)
旭化成メディカルは、バイオ医薬品製造プロセス用分離材・装置事業の拡大するために、米国テクニクロム社を買収することを発表しました。
テクニクロム社はバイオ医薬品製造プロセスのための装置を提供している会社で、旭化成メディカルの保有する分離材技術とテクニクロム社の有する装置・システム面での技術が融合することで、より高性能なバイオプロセス事業が提供可能になります。
今後、バイオ新薬研究開発の中心である米国に拠点を展開することで、全世界での事業拡大が期待されています。
アステラス製薬 米国CVセラピューティック社の株式公開買付け実施を発表 (2009/02/28)
去る1月27日、アステラス製薬により米国医薬品会社CV社のTOB提案が発表されていました。
当初の発表で総額11億ドル(約1100億円)の買収提案でしたが、これに対してCV社は2月20日、拒否決議を発表しました。
よって、現在はアステラス製薬による敵対的な買収に状況が転じていますが、今後買収を完了させることで、アステラス制約は米国での病院市場向けの循環器領域に販路拡大を推し進めるようです。
JSR 燃料電池用炭化水素系電解質膜の量産体制確立へ (2009/02/26)
JSRは、燃料電池用炭化水素系電解質膜の量産設備を四日市工場内に完成させたことを発表しました。
この生産体制強化により、自動車用換算で年間1~2万台の量産が可能になります。
炭化水素系電解質膜はイオン交換基濃度が高いためプロトン伝導性に優れ、高温・低温下での特性や、耐久性の点で優れています。これらの特長を生かして、自動車用燃料電池、家庭用燃料電池システム、携帯機器用ダイレクト・メタノール型燃料電池等、多くの分野で利用が拡大されることが期待されています。
ECI(旧エフェクター細胞研究所) 米国国立加齢研究所と癌治療薬の治験契約を締結 (2009/02/24)
この度、ECI(旧エフェクター細胞研究所)が有するケモカインMIP-1α誘導体製剤であるECI301について、米国国立加齢研究所(NIA)との間で治験契約が締結されたことが発表されました。
今後、FDAの認可を待って米国でECI301の第一相臨床試験が開始されます。
治験データはNIAとECIで共有され、今後の臨床試験に向けて検討されることになります。
ECI301は、これまでに顕著な癌細胞縮小作用が見出されているとのことで、今後の開発動向に注目が集まるものと思われます。
帝人ファーマ・武田 痛風・高尿酸血症治療剤の販売許可を米国で取得 (2009/02/16)
このたび、帝人ファーマが開発した新規の痛風・高尿酸血症治療剤フェブキソスタットについて、米国での独占的開発・販売権を有している武田薬品工業の完全子会社、武田ファーマシューティカルズ・ノースアメリカが、当該薬の販売許可をFDAより取得したことを発表しました。
フェブキソスタットは、新規のキサンチンオキシダーゼ阻害剤で、血中尿酸値を低下させる効果が確認されており、有効性・安全性両面の確認がされています。フェブキソスタットの発売により、痛風に苦しむ患者さんの新たな治療オプションが40年振りに登場したことで、痛風治療の現場から期待がもたれています。
民間6社 「バイオエタノール革新技術研究組合」を設立 (2009/02/12)
新日本石油、三菱重工業、トヨタ自動車、鹿島建設、サッポロエンジニアリング、東レの6社は共同で「バイオエタノール革新技術研究組合」を設立することを発表しました。
現在、地球温暖化減対策としてバイオエタノールが注目を集めていますが、原料が食料と競合することや安定的な供給、価格等の点で課題が残されています。
この度、バイオエタノール製造技術を保有する6社が共同するとともに、東京大学との共同研究や各研究機関と連携することで、食料と競合しないセルロース系バイオエタノールを用いた安価で多量に製造可能な技術を確立することを目指します。
トランスジェニック・熊本大 新規胆管癌マーカー認識抗体を特許出願 (2009/02/09)
このたび、トランスジェニック社と熊本大により、新規の胆管癌マーカーに対する抗体とそれを用いた診断方法についての発明が共同出願されたことが発表されました。
今回の出願は独立行政法人科学技術振興機構が掲げるイノベーション化事業への採択をうけたもののようです。
トランスジェニック社と熊本大は、熊本大学大学院の阪口教授の持つGANPマウス技術を用いて、網羅的に胆道系癌組織のマーカー探索を行い、今回のマーカー認識抗体の開発に至りました。
今後、実用化に向けさらに研究を進める予定です。
プレスリリース
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GANPマウス説明資料
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富士フイルム ペルセウスプロテオミクスを子会社化 (2009/02/06)
富士フイルムグループは、平成18年に第一ラジオアイソトープ研究所を、平成20年には富山化学工業をグループ化することで医薬品事業に本格参入していますが、今回、創薬ベンチャーであるペルセウスプロテオミクスを子会社化したことを発表しました。
ペルセウスプロテオミクスは、東京大学先端科学技術研究センターシステム生物医学ラボラトリーから技術移転を受けている創薬ベンチャーで、抗体医薬やバイオマーカーを開発しています。
今回の子会社化により、富士フイルムグループの持つ化合物合成技術・ナノ化技術・RI技術・画像処理技術などとの融合により、より治療効果の高い抗体医薬が開発されることが期待されています。
プレスリリース(富士フイルム)
プレスリリース(ペルセウスプロテオミクス)
グラクソ・スミスクラインと化学及血清療法研究所 パンデミックワクチン生産技術で提携 (2009/02/03)
グラクソ・スミスクラインと化学及血清療法研究所は、新型インフルエンザに備えて、新しい細胞培養技術によるパンデミックワクチン生産技術開発について提携することを発表しました。
従来、インフルエンザワクチンの製造には鶏卵が用いられていますが、ウイルスの同定から全国民分のワクチンの製造までに最短で18か月要するとされています。
今回の提携では、EB66細胞系をはじめとする細胞培養技術と免疫増強剤に関する技術を統合することで、短い製造期間で予防効果の高いワクチンの開発を目指しています。
プレスリリース(グラクソ・スミスクライン)
プレスリリース(化学及血清療法研究所)
アステラス製薬 米国製薬会社に買収提案 (2009/01/28)
この度、アステラス製薬により、米国CV Therapeutics社への買収提案がなされたことが発表されました。
今回の提案では、16ドル/株の現金を対価として、全発行済株の買収を企図しているようで、買収総額は約10億ドルに及びます。
CV Therapeutics社は心疾患系の医薬品を得意とするナスダック上場企業です。
尚、今回の提案に先立って昨年11月にも買収提案があったようですが、その際には交渉が決裂していたことも併せて伝えられています。
ファイザー ワイスを買収へ (2009/01/28)
ファイザーは、ワイスを買収することを発表しました。買収額は680億ドル(約6兆円)で、売上高が600億ドルを超える巨大企業が誕生します。
ワイスはバイオ医薬品・ワクチン分野に強みを有する企業で、今回の買収により、バイオ医薬品での米国市場の12%、欧州市場の10%、日本を含むアジア市場の13%の地位を確立し、トッププレイヤーとなることが予測されています。
中外製薬 「RoACTEMRA®」欧州で承認 (2009/01/23)
中外製薬は、ヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体「RoACTEMRA®」(tocilizumab)に関して、中等度から重症の関節リウマチの症状改善を適応症とした承認を欧州で取得したことを発表しました。
関節リウマチは関節炎や関節破壊を主症状とした原因不明の全身性炎症疾患で、IL-6が深く関与しています。「RoACTEMRA®」はヒト化モノクローナル抗体であり、IL-6とレセプターの結合を競合的に阻害することでIL-6の作用を抑制し、薬効を発揮します。
今回の欧州での承認により、骨・関節疾患分野での更なる貢献が期待されます。
トランスジェニック 国立癌センターと新規バイオマーカーの探索研究で契約締結 (2009/01/20)
トランスジェニックが、国立癌センターとの間で特異抗体を用いたバイオマーカー探索、診断方法の分野で共同研究契約を締結したことを発表しました。
共同研究はトランスジェニックの有する抗体開発技術、癌センターの有するプロテオーム解析技術の融合により、癌治療の進展を目指すもののようです。
今後の研究の進展に期待が持たれます。
第一三共 インドでランバクシー関連会社の株式の公開買い付けを実施 (2009/01/20)
第一三共は、インド、Zenotech Laboratories Limited(ゼノテック社)の株式公開買い付けを実施する意向を発表しました。
これは、昨年6月に第一三共が発表したランバクシー社の株式取得に絡み、インドの商ルールに則り実施されるとしています。