理化学研究所 麻酔なしで脳の活動をPETイメージングする技術を発表 (2010/07/30)
理化学研究所は、マウスを麻酔なしで脳の活動をPETイメージングする技術を発表しました。
従来、PETイメージングするには、麻酔をかけ、マウスを動かなくする必要がありました。しかし、麻酔をかけると、未麻酔時とは脳の活動が異なるものとなってしまい、本来の脳の活動を観察することが困難でした。
このたび開発した独自の固定装置やマウスのストレス軽減装置により、麻酔なしでPETイメージングを可能としました。
伊藤園 緑茶に含まれるポリフェノール「ストリクチニン」がインフルエンザウィルスの増殖を阻害することを確認 (2010/07/23)
伊藤園は、静岡県立大学薬学部の鈴木隆教授と共同で、緑茶に含まれるポリフェノールの一種ストリクチニンにインフルエンザウィルスの増殖阻害作用があることを確認しました。
これまで、緑茶に含まれるポリフェノールの一種であるカテキンがインフルエンザウィルスを不活性化させることは知られていましたが、カテキン以外の緑茶成分が抗ウイルス作用を有することはあまり知られていませんでした。
今回のの研究結果は、緑茶にインフルエンザウィルスの抑制効果があることを改めて示唆しており、Antiviral Research誌電子版に掲載されています。
理化学研究所 電位感受性蛍光タンパク質で脳の神経活動の画像化に成功 (2010/07/18)
理化学研究所は、独自開発した電位感受性タンパク質を遺伝的に組み込み、脳内の神経活動をリアルタイムで画像化することに成功しました。
脳内の神経活動を観察するためには従来、電位感受性色素が用いられていましたが、特定細胞だけに遺伝的に組み込むことはできず、カルシウム流入を可視化するため、電位変化と時間差が生じてしまう問題がありました。
今回新たに開発された電位感受性タンパク質は特定の細胞に遺伝的に組み込むことが可能であり、膜電位が変化すると立体構造が変化してFRETが起きるため、2種類の蛍光強度比によって電位変化を直接リアルタイムで可視化することができます。
今後、神経疾患などの研究へ応用が期待されています。
北海道大学 正常上皮細胞ががん細胞を駆逐する現象を発見 (2010/07/16)
北海道大学は、癌抑制遺伝子Mahjong(マージャン)の欠損変異株を用い、その変異細胞が正常上皮細胞に囲まれた際に、細胞死を引き起こし、上皮層から除去されることを発見しました。
これまでショウジョウバエを使った実験では、正常上皮細胞と変異細胞との相互間の現象が報告されていましたが、脊椎動物での現象は未知でした。
この研究は、周囲の正常細胞に癌細胞を攻撃させるという従来にはない癌治療の可能性を秘めており、期待されています。
DNAチップ研究所・竹田理化工業 超高速高感度Real time PCR装置の国内における独占契約を締結 (2010/07/09)
DNAチップ研究所と竹田理化工業は、米国WaferGen Biosystems, Inc.が製造する、超高速高感度Real time PCR装置「SmartChip」の国内における独占販売、受託サービスについて、戦略的提携を行うことに合意いたしました。
Real time PCR装置は遺伝子発現の定量性に優れ、SNPsやマイクロRNA、腫瘍マーカー、食品衛生など実に様々な研究分野に利用されます。
SmartChipは一度に5000以上の反応が可能であり、400前後が限界だった今までのPCR装置の処理量をはるかに上回ります。また反応系が最少100nlから行うことができ、数μl前後だった従来装置よりも大幅に感度が良いのが特徴です。
今後ますます高まる遺伝子解析の多様化、大量解析の必要性に備えた戦略的提携であると考えられます。
DNAチップ研究所
竹田理化工業
WaferGen Biosystems, Inc.
シスメックス 中国・アジア向けに生化学検査製品を拡充 (2010/07/07)
シスメックスは、成長が期待できる中国・アジア向けの生化学検査分野製品の拡充するため、日本電子および古野電気と生化学自動分析装置の販売に関する契約を締結したことを発表しました。
近年、中国・アジア地域では、ノンヘマトロジー分野の検体検査分野が伸びると予想されており、糖尿病のスクリーニング検査項目と既存の生化学検査項目が同時に測定できる生化学検査装置が注目されています。
この度、中規模以上の病院向けには、高速で微量検出可能な日本電子製品を、小規模病院向けには小型で処理能力が高い古野電気製品を販売していきます。
プレスリリース(シスメックス)
プレスリリース(日本電子)
プレスリリース(古野電気)
Micromet社 BiTE抗体の使用効果をPNASに発表 (2010/07/03)
米国Micromet社は、独自開発したBiTE抗体を使用した前臨床試験データに関する論文がPNASに掲載されたと発表しました。
BiTE抗体は、T細胞を活性化し、腫瘍細胞を破壊させることで効力を発揮します。
新たなガン治療につながるアプローチとして仏サノフィ・アベンティスが巨額のライセンス契約を結ぶなど大変注目されています。
カネカ PCR結果を目視検出可能なツール「D-QUICK」を開発 (2010/07/01)
株式会社カネカは、PCRの増幅結果を簡単に目視で検出可能なピペットチップ型PCR増幅判定ツール「D-QUICK」を開発し、今秋より販売開始します。
従来、PCR増幅の確認には電気泳動が用いられていましたが、時間がかかる上、電気泳動装置や検出装置などの実験設備が必要でした。
しかし、この度開発した「D-QUICK」は、サンプルを吸い込んだチップ内でDNAを染色するため、検出装置を用いずに目視で迅速に検出することが可能となりました。
武田薬品工業 韓国に販売子会社の設立を決定 (2010/06/25)
武田薬品工業は韓国に100%出資の販売子会社を2010年8月に設立すると発表しました。
韓国は世界で15位と大きな市場であり、今後も毎年10%程度の成長が予想されています。
現在、韓国においては自社販路を有しておらず、この度の販売子会社の設立によって、アジア地域における販路を強化するものと考えられます。
北海道大学 染色体の安定に必要な新規タンパク質を発見 (2010/06/22)
北海道大学は、定量的プロテオミクス解析により、ヘテロクロマチン蛋白質に結合する新規タンパク質を発見し、このタンパク質が染色体の安定性に関与していることを発見しました。
多くの癌細胞では染色体の数が正常細胞とは異なることが知られていますが、この度発見された新規タンパク質は、染色体数を正常に保つために重要な機能を有すると考えられており、今後の癌研究などの応用へ期待がかかります。
ファンケル 汗に含まれる抗菌タンパクが炎症性ニキビに関与していることを発見 (2010/06/18)
ファンケルは、汗に含まれる抗菌タンパク質「ダームシディン」が炎症性ニキビの発症に関与していることを北里大学医学部の藤岡教授との共同研究により発見しました。
本研究によると、ニキビ患者では汗中のダームシディン量が非ニキビ患者に比べて有意に少なく、また、ダームシディンがニキビ原因菌(アクネ菌)に対して抗菌活性を有していることを確認しました。
今後、ダームシディン量に注目した皮膚の健康に関する研究・製品開発に期待がかかります。
JSP インドに子会社設立 (2010/06/17)
近年、インドでは多くの自動車・部品メーカーが進出してきており、自動車関連製品の需要拡大が見込まれています。
この度、JSPでは、自動車の衝撃緩衝バンパーコア材や内装に多く用いられている発砲ポリプロピレンの生産拠点として、インドに子会社を設立することを発表しました。
久光製薬・協和発酵キリン 「フェントス®テープ」の発売を発表 (2010/06/12)
久光製薬株式会社と協和発酵キリン株式会社は、経皮吸収型持続性がん疼痛治療剤「フェントス®テープ」が、2010年6月11日付けで薬価基準に収載され、6月24日に発売を予定していると発表しました。
本剤は、フェンタニルクエン酸塩を、久光製薬の保有するTDDS(Transdermal Drug Delivery System)技術を用いて、経皮吸収剤として開発したものです。
久光製薬と協和発酵キリンは、2008年6月に共同販売契約を締結しており、製造販売を久光製薬、製品流通・情報収集活動などは両社が実施することになっています。
プレスリリース(久光製薬)
プレスリリース(協和発酵キリン)
TDDS技術について
タカラバイオ サンプルの前処理不要なPCR酵素を新発売 (2010/06/08)
タカラバイオ株式会社は、PCR酵素の新製品「MightyAmp® DNA Polymerase Ver.2」を6月21日より発売することを発表しました。
従来、生体サンプルからPCRを行う場合は、PCR反応を阻害する物質を含むことが多いため、サンプル中のDNAを抽出・精製するといった前処理を行う必要がありました。
今回発表された新製品では、超耐熱性 DNA ポリメラーゼの反応性を高め、反応液の組成を改良することで、前処理を行うことなく生体由来サンプルから直接PCR反応を行うことが可能となりました。
理化学研究所 iPS細胞からNKT細胞を作成 (2010/06/07)
理化学研究所は、マウスの成熟リンパ球からiPS細胞を作成し、特定の抗原(ガン細胞)にのみ反応するナチュラルキラー細胞(NKT細胞)の生産に成功しました。
従来のiPS細胞を使ったNKT細胞の生産は、皮膚由来の細胞を用いて行っていましたが、遺伝子の再構成が行われるため、特定の抗原に反応する細胞を生産するのは困難でした。
このたびの方法では、遺伝子再構成が終わったNKT細胞から、iPS細胞をつくり、NKT細胞を生産するので、ガン細胞に対してより効果的なNKT細胞の大量生産が可能になります。
今後のガン治療に期待がかかります。
日医工とサノフィ・アベンティスグループ 共同出資会社の設立を発表 (2010/06/02)
日医工株式会社とフランスのサノフィ・アベンティスグループは、日本国内においてジェネリック医薬品事業を展開するため、共同出資会社の設立を発表しました。
出資比率はサノフィ・アベンティス社が51%、日医工が49%を出資となる予定です。
理化学研究所 核内遺伝子が宿主から寄生植物へ水平伝播することを発見 (2010/05/31)
理化学研究所は、トウモロコシなどに寄生する双子葉植物ストライガの遺伝子を大規模解析したところ、本来、双子葉植物では存在しない遺伝子ShContig9483を発見しました。
これは、寄生植物が宿主に寄生した結果、遺伝子が水平伝播した事を意味し、このような核内遺伝子の植物における水平伝播の発見は初めてであり、宿主植物と寄生植物の進化の過程を調べる意味で非常に興味深い発見です。
この研究結果は、Science誌にに掲載されています。
農業生物資源研究所 コシヒカリのゲノムの起源を解明 (2010/05/28)
農業生物資源研究所は、コシヒカリのゲノム配列を解読し、品種改良に伴う遺伝子の組み合わせの変化を解明したことを発表しました。
日本におけるイネの品種改良は長い歴史があり、コシヒカリは1956年の開発以来、半世紀以上経過しています。しかし、祖先の品種から現在の品種へどのような遺伝子が伝わってきたのか詳細には解明されていませんでした。
この度、コシヒカリのゲノム配列を明らかにするとともに、既に全ゲノムが解読されている「日本晴」との比較することにより、67,051個のSNPsが確認されました。
この中から1,917個のSNPsを選び出し、タイピングアレイを用いて品種改良に重要な151品種のものと比較することで、「朝日」、「亀の尾」、「愛国」といった6種の有名な在来品種からゲノム領域を受け継いでいることが明らかとなりました。
J. Craig Venter研究所 人工DNAで自己複製に成功 (2010/05/24)
米国の非営利ゲノム研究所であるJ. Craig Venter研究所は、化学的に合成したMycoplasma mycoidesのゲノム(108万塩基)を別種の細菌細胞に導入することにより、人工的に合成したゲノムに支配された細菌が誕生し、自己複製することを確認しました。
人工合成のDNAで新たな細菌を作り上げた今回の成果は歴史的な事であり、また、新たなゲノム設計によるバイオ燃料の生産や、ワクチン・医薬品製造の効率化の面でも期待されています。
なお、この研究成果は、5月20日付のScience誌に掲載されています。
富士通研究所 バイオ医療の研究拠点を開設 富士通グループ初 (2010/05/20)
富士通研究所はシンガポールに同グループ初となるバイオ医療の研究所の開設を発表しました。
当研究所では、シンガポール科学技術庁セラピー実験センター(ETC)、シンガポール国立大学(NUS)、シンガポール国立大学病院(NUH)、シンガポール癌科学研究所(CSI)といったシンガポール国内の主要な研究機関と協力し、人工抗体の開発が進められています。
従来、人工抗体は不安定なRNAから合成されていたため利用分野が限られていましたが、富士通では、RNAに代わりに安定なDNAを用いる技術を確立しました。また、得られる人工抗体は化学的に多様な相互作用を実現できるという優れた特性を有しているため、疾患を効率よく診断できることが期待されています。
今後、前立腺ガン、胃ガン、循環器疾患、デング熱といった疾患の診断に人工抗体技術を適用することを目指します。
北海道大学 アマミトゲネズミのY染色体消失過程を解明 (2010/05/15)
哺乳類はXとYの染色体をもち、XXであればメス(女性)、XYであればオス(男性)となります。この特徴はどの哺乳類も共通です。ところが、日本に生息している天然記念物アマミトゲネズミでは、オスにおいてY染色体が消失しているにもかかわらず、きちんとオスが生まれてきます。
そこで、どのような過程でY染色体が消失したのか研究を進めた結果、少なくとも3つの過程を経てY染色体が消失しており、性決定遺伝子だけではなく、精子を作るための遺伝子も消失していることがわかりました。
従来、哺乳類のY染色体は進化と共に短くなり、Y染色体上の遺伝子も減ってきているため、このまま進化が進めば、1400万年後にはY染色体が消失し、哺乳類が絶滅するという説も提唱されていました。今回の研究では、このような説に異議を唱えるもので、Y染色体消失が男性消失に直接的につながらない可能性を示しています。
日本ケミファ 日本薬品工業を完全子会社化 (2010/05/13)
日本ケミファは、株式交換により日本薬品工業を完全子会社化することを発表しました。
近年、外資メーカーや大手製薬メーカーがジェネリック医薬品市場へ参入してきており、さらなる競争の激化が予想されます。
今後さらなる競争力を得るため、日本薬品工業を子会社化することでシナジー効果や、サプライチェーンの生産性及び効率性の向上を行い、生き残りを図ります。
三菱化学 カリフォルニア大学との共同研究を延長 (2010/05/07)
三菱化学株式会社はカリフォルニア大学サンタバーバラ校と行ってきた共同研究開発を4年間延長すると発表しました。
これまで、三菱化学は同大学との研究開発費として9年間で1850万ドルを拠出していましたが、さらに4年間で400万ドルを拠出する予定です。
現在、LED照明、有機太陽電池、有機光半導体といった先端機能材料分野を重点に研究しており、多くの成果が期待されます。
東北大学 ダウン症候群に関する遺伝子候補を推定 (2010/05/06)
東北大学の牧野助教は、Aoife McLysaght博士と共同で、ダウン症候群に関する遺伝子候補を多数突き止めたことをPNAS誌に発表しました。
21番染色体が1本増えることでダウン症が発症しますが、ダウン症との関係が明らかになっている遺伝子はこれまで多く知られていませんでした。
この度、遺伝子数の増減に着目することで、全ゲノム重複遺伝子には、遺伝子数が増減しにくい量的均衡遺伝子が多く存在することを突き止め、病気に関係する遺伝子が多く含まれることが明らかとなりました。
タカラバイオ キアゲンにLA-PCR法のライセンス契約を締結 (2010/05/01)
タカラバイオ株式会社は、LA-PCR法に関する特許の非独占的実施権をドイツのキアゲン社に供与するライセンス契約を締結したと発表しました。
LA-PCR法は、PCR法の能力を飛躍的に向上させた方法で、DNAの合成をより正確に行う事で、誤合成が多い従来のPCRでは不可能だった数万塩基にわたるような長鎖DNAの合成が可能となります。
広島大学 鉄鋼よりも堅いプラスチックを開発 (2010/04/26)
広島大学の彦坂正道特任教授と岡田聖香博士研究員らは、JST産学連携事業の一環として、鉄鋼よりも堅いプラスチックの開発に成功したと発表しました。
従来、結晶性高分子は、結晶と非晶が交互に積層した構造からなる球晶を形成するため、結晶化度が低く、プラスチックの弱さの要因となっていました。
そこで、融点以下に冷やしたポリプロピレンの融液を、押し潰し、急速に伸長させることで結晶化度の高いナノ配向結晶体を得ることを実現しました。
このナノ配向結晶体は、ダイヤモンドと同等の強度を持つひも状分子がしっかりと連結した「鎧モデル」構造をとるため、鉄鋼の2~5倍という優れた強度を示します。また、成形性が良く錆びないため、鉄やアルミ、エンプラ材に替わる新たな材料として注目されています。
東亞合成・三井化学 エチレンカーボネート製造のための新合弁会社を設立 (2010/04/21)
東亞合成と三井化学は、エチレンカーボネートの製造を行う合弁会社「MTエチレンカーボネート株式会社」を設立することを発表しました。
現在、エチレンカーボネートは東亞合成名古屋工場で製造されていますが、急速に高まるリチウムイオン二次電池の市場ニーズに対応する為、設備増強を検討していました。
この度、三井化学大阪工場内に製造設備を設置することで、同工場内で生産されるエチレンオキシドを原料にして、東亞合成がエチレンカーボネートを製造・販売することとなりました。
今後、エチレンオキシドを原料とした誘導品事業の強化と、エチレンカーボネートの増産が期待されます。
住友スリーエム ネクスケアメディカルテープ ユーザーが選びやすいパッケージで新登場 (2010/04/19)
住友スリーエムは、同社が販売する9種類のネクスケアメディカルテープについて、粘着強度別にユーザーが用途に応じて選びやすいパッケージにリニューアルしたと発表しました。
ネクスメディカルケアテープは、ガーゼの固定や応急処置などに用いられていますが、「肌に優しい」「はがれにくい」といった幅広いニーズに対して応える必要があります。
そこで、ユーザーが用途に応じて適切なテープを選びやすくなるように、製品の特長を大きく写真入りで説明し、粘着強度をチャート化する等、パッケージデザインを工夫しました。
アサヒビール 高バイオマスサトウキビ品種を用いたバイオエタノール生産を開発 (2010/04/15)
アサヒビールでは、通常の砂糖用サトウキビに比べてバイオマス生産量が50%高い新しいサトウキビ品種を用いて、従来の砂糖生産量を維持しながらバイオエタノールを大量に生産できるシステムを開発しました。
従来、サトウキビ原料を3回の結晶化プロセスにより製糖化し、残りの糖含量の低い糖蜜を原料としてエタノールを生産していましたが、新たなシステムでは新品種により製糖原料が多く得られるため、1回結晶化後の糖含量の多い糖蜜を原料とすることで、大量のエタノール生成が可能になりました。
東邦薬品・ショウエー 経営統合の協議を開始 (2010/04/09)
東邦薬品株式会社と株式会社ショウエーは、経営統合について協議を開始したと発表しました。
ショウエーは青森県・岩手県を商圏とした医薬品卸業者で、東邦薬品とは平成11年から業務提携をおこなっています。今後協議がすすめば、ショウエーは東邦薬品の完全子会社となります。
資生堂 モンゴルでの販売開始 (2010/04/08)
資生堂は、2010年5月下旬よりモンゴルの首都ウランバートルで、同社の化粧品の販売を開始すると発表しました。
モンゴルでの高級化粧品市場は急速に拡大しており、最近6年間で規模は2倍となっています。
資生堂では、アジアを代表するグローバルプレーヤーとして、新規市場への拡大を計画しており、ウランバートルへの進出は、その第一歩となります。
ヤクルト・順天堂大学 腸内フローラ解析システム「YIF-SCAN」の共同研究結果を発表 (2010/04/03)
ヤクルトと順天堂大学は、共同研究の成果として、ヤクルトが開発した、腸内フローラ解析システム「YIF-SCAN」を用いて、高感度かつ簡便に、血液中の細菌を測定し、臨床診断にも応用できることを発表しました。
臨床現場において、癌化学治療法を行う際、白血球減少に伴う細菌感染症の問題があります。
従来はこの細菌症の診断を、血液中の細菌の培養により行われていたのですが、感度が低く、また作業に大変時間がかかります。
rRNAをターゲットにし、リアルタイムPCR法を用いた本方法では、迅速かつ・高感度による微生物の検出及び定量を行う事ができ、この度、臨床レベルの診断においても、利用が可能だという事がわかりました。
この度の研究成果は、アメリカの科学雑誌「Journal of Clinical Microbiology」の2010年3月29日オンライン版に速報として掲載されました。
アサヒビール アルコールチェックを簡易かつ低コストで行う方法を開発 (2010/03/31)
アサヒビールはアルコールチェックを簡易かつ低コストで行う方法、「スピードチェック法」を開発したと発表しました。
従来、アルコールチェックは、皮膚の状態の影響を受けやすいパッチテストなどが行われていましたが、今回開発されたスピードチェック法では、少量の唾液からDNAを抽出し、リアルタイムPCR法を用いて遺伝子型を判別することで精度の高い測定が可能となりました。
今後、新入社員や大学生に対する適正飲酒の啓発に役立てます。
農業生物資源研究所 葉で働くイネ特有の酵素を発見 (2010/03/27)
独立行政法人農業生物資源研究所は、理化学研究所、神戸大学と共に、葉で働くイネ特有の酵素を発見したと発表しました。
この酵素は、土壌中のアンモニアを利用するために必要な炭素化合物をつくる役割があり、水田のアンモニアを利用するイネ独自のものだという事がわかりました。
この研究成果はPNAS誌で公開されており、今後のイネの生産性向上に期待がかかります。
理化学研究所 実験用マウスから「メラトニン」合成遺伝子を発見 (2010/03/26)
理化学研究所は、これまで発見されていなかった、実験用マウスの「メラトニン」合成酵素遺伝子(Hiomt遺伝子)を発見したと発表しました。
メラトニンは脳の松果体で合成されるホルモンで、体内時計などに関わる事で良く知られています。実験用マウスのメラトニン合成遺伝子(Hiomt遺伝子)は見つかっていませんでした。
このたびの発見により、実験用のマウスはメラトニン遺伝子の変異により、マウスが早く成熟し、繁殖期間の短縮にかかわっている事がわかり、結果として、実験用マウスにとっても飼育者にとっても有利な生物として存在しているということがわかりました。
また、実験用のマウスと自然界のマウスでは生理学的に性質が異なるという事を示唆する裏付けであり、今後は実験用・野生由来のマウスの生理学的な比較などの研究がますます重要になると考えられます。
味の素・武田薬品 骨粗鬆症治療剤 月1回投与製剤の臨床第3相試験開始を発表 (2010/03/19)
味の素と武田薬品工業は、骨粗鬆症治療剤「リセドロン酸ナトリウム水和物」の月1回投与製剤の日本における臨床第3相試験を開始したと発表しました。
1日1回投与製剤、週1回投与製剤の販売はすでに行われていましたが、月1回投与製剤のように服用頻度を減らすことで、患者にとっての利便性が向上することが期待されます。
メルシャン ワインと魚介類の組み合わせによる「生臭み」に鉄が関与することを解明 (2010/03/17)
メルシャンは、ワインと魚介類を組み合わせた時に感じる生臭みに鉄が関与し、それは、鼻で感じるにおいに起因する事を解明しました。
同社では既に「生臭み」にワイン中の鉄が関与することを発表済みでしたが、これまでの研究では、その「生臭み」が味由来なのかにおい由来なのか不明でした。
今回の研究では、ノーズグリップを用いて被験者の鼻をつまみ、官能試験を行うことで、「生臭み」を感じる原因はワイン中の鉄が魚介類に作用して生じる「におい」が原因となっている事を解明しました。
甲州ブドウからつくられるワインは統計的に鉄が少ないという調査報告があり、今後、魚介類にあうワインを選ぶ際にこのような研究結果が役立つと思われます。
産総研 高性能光触媒を開発 水素製造システムの応用へ期待 (2010/03/15)
産業技術総合研究所は従来よりも飛躍的に高性能な酸化タングステン光触媒の開発に成功したと発表しました。これは、酸化タングステン光触媒をセシウムで表面処理することで、可視光量子収率の大幅な向上を達成したもので、セシウム未処理の場合に比べ50倍向上しています。
この光触媒と鉄レドックス媒体(Fe2+とFe3+)を介した水の電解システムを組み合わせることで、より低い電圧での水の電解・水素製造が期待できます。
広島大学 独自のバイオセンサーの開発に成功 (2010/03/10)
広島大学はNEDO産業技術研究助成事業の一環として、シリコン結合タンパク質「Si-tag」を用いた独自のバイオセンサーの開発に成功しました。
シリコンリング光共振器上に抗体等のタンパク質を固定することで、共振器表面の屈折率変化に基づく物質検出が可能になることは知られていましたが、シリコン基板表面に煩雑な化学修飾処理を行うことでタンパク質を固定化する必要がありました。
しかし、今回開発したSi-tagを用いることで、Si-tagと融合したタンパク質溶液をシリコン基板表面に接触させるという簡単な操作のみで、迅速にタンパク質を固定化することが可能になりました。
これにより、標的のタンパクを迅速かつ低コストで測定することが可能になり、従来のELISA法のような免疫学的検出に替わる、タンパク質の検出デバイスとして期待がかかります。
積水化学工業 中国のメディカル事業子会社を統合 (2010/03/03)
積水化学工業は、同社の中国におけるメディカル事業子会社を統合することを発表しました。
現在、真空採血管の製造・販売は北京積水創格医療科技有限公司が、臨床検査薬の営業支援は上海達伊医智商貿有限公司が行っていました。
今後、積水創格を母体として、積水創格と上海達伊医智を統合し、メディカル事業の強化を図ります。
また、この統合に伴い積水創格の社名を積水医療科技中国有限公司に変更し、真空採血管の製造・販売に加えて、臨床検査薬の輸入・製造・販売を新たに手掛けます。
三井化学 オピュラン事業部を東セロへ継承 (2010/03/01)
三井化学は同社のオピュラン事業部を分割し、東セロ株式会社へ継承させることを発表しました。
オピュラン®は、4-メチル-1-ペンテン(TPX)から作られた高機能ポリオレフィンフィルムで、その優れた特性から基板の離型フィルム・剥離フィルムとして多く用いられています。
従来、オピュラン事業は、東セロに製造委託し、三井化学が販売を行う体制となっていましたが、今後は重複機能を削減し、コストの削減、オピュラン事業の更なる強化をはかります。
ツムラ ラオスに現地法人を設立 (2010/02/26)
ツムラは、原料生薬の栽培と生薬調整加工工場の建設を目的として、現地法人を設立したことを発表しました。
ラオスにおける雇用創出の観点からも期待がかかります。
IUPAC 112番元素の名称を決定 (2010/02/21)
IUPAC(International Union of Pure and Applied Chemistry)は、112番元素の名称が「英名:copernicium、元素記号:Cn」に決定したことを発表しました。
112番元素は1996年にドイツの重イオン研究所(GSI)が初めて合成に成功したもので、コペルニクスの業績を称えるため、誕生日である2月19日に合わせての発表となりました。
セントラル硝子 リチウムイオン電池用電解液プラントの新設 (2010/02/20)
セントラル硝子株式会社は、今後のリチウムイオン電池市場の大きな拡大を見込み、リチウムイオン二次電池用電解液プラントを、山口県の宇部工場に新設すると発表しました。製造能力は年間5千トン以上で、2011年春の稼働開始を計画しています。
今回の計画では、同じ工場内で生産されるフッ酸を原料にして、LiPF6等の電解質製造から電解液の調液まで一貫した生産を特徴としており、コストと安定供給を図ります。
武田薬品工業 Hematideの臨床第3相試験を開始 (2010/02/18)
武田薬品工業は、Affymax社とライセンス契約を締結している、腎性貧血治療薬Hematideの日本での臨床第3相試験を開始したと発表しました。
Hematideはペプチド製剤で、エリスロポエチン受容体に作用し、赤血球産生を促す事で効力を発揮します。
ドイツ・ベーリンガーインゲルハイム エスエス製薬の株式公開買い付けを発表 (2010/02/15)
ベーリンガーインゲルハイム・ジャパン・インベストメント合同会社は、エスエス製薬株式会社の株式公開買い付けを発表しました。
今回の買い付けにより、エスエス製薬の完全子会社化を目指します。
WIPO 2009年度の国際特許出願ランキングを発表 日本堅調 中国急伸 (2010/02/12)
WIPO(世界知的所有権機関)は、2009年度の国際特許出願ランキングを発表しました。
それによると、世界的な経済不況を反映し、米国・ドイツをはじめとする先進主要国の出願数が減少し、全体では前年比マイナス4.5%となりました。
一方、東アジア圏の出願数は増大しており、日本(前年比プラス3.6%)・韓国(前年比プラス2.1%)・中国(前年比プラス29.7%)と健闘しています。
資生堂 ベトナムで新工場竣工 (2010/02/08)
資生堂は、今後の成長が予測される中国や、アジア向けの商品を生産するため、ベトナムドンナイ省ビエンホア市アマタ工業団地内に新工場を建設しました。現地時間の2月2日竣工式が行われます。
理化学研究所 eGFRD法導入により分子の運動まで再現できる細胞シミレーションを開発 (2010/02/01)
理化学研究所は、細胞シミレーションにて、enhanced Greens Function Reaction Dynamics(eGFRD)法という計算手法を取り入れ、これまでは莫大な計算時間が必要だった細胞の分子の動きのシミレーションを、大幅に短縮することを可能にしました。
今後、このようなeGFRD法を細胞シミュレーターE-Cellの次世代版に搭載させ、癌研究や幹細胞の分化予測などの応用へ期待がかかります。
理化学研究所 MOTTAINAIの考えから未利用バイオ資源の評価システムを構築 (2010/01/31)
理化学研究所は、世界の環境用語にもなった日本語、MOTTAINAI(もったいない)の考えから、NMR法を用いた未利用のバイオ資源の評価システムを構築しました。
このシステムにより、一種類の細胞抽出物から一度に211もの候補代謝物の検出に成功しました。
従来は捨てられていた植物残渣など、埋もれていた有効バイオ資源の活用に期待がかかります。
JST・東京大学 水からできた高強度のマテリアルの開発に成功 (2010/01/22)
JST目的基礎研究事業の一環として、東京大学の相田教授らは水からできた高強度のアクアマテリアルの開発に成功しました。
これまでの水を主成分としたマテリアルは強度に問題があることが多かったのですが、この度開発に成功したマテリアルは、今までにない機械強度と自己修復性を有しています。ドラックデリバリーや人工軟骨などの再生材料などさまざまな用途への応用が考えられます。
本研究成果は、1月21日(米国東部時間)に英国科学雑誌「Nature」のオンライン速報版で公開されています。
理化学研究所 シロアリ腸内共生原生生物のセルラーゼ遺伝子を網羅的に解析 (2010/01/21)
理化学研究所はシロアリ腸内共生原生生物のセルラーゼ遺伝子群を取得し、網羅的な解析を行い、その結果、これらの遺伝子群の高効率な糖化システムには、シロアリ腸内のバクテリアと共生原生生物間の遺伝子の水平伝播が関わっている事が明らかになりました。
セルロースは食料と競合しないバイオマスの利用という観点から大変注目されています。またシロアリは高いセルロースの分解能力があり、それには腸内に共生する原生生物が役割を担っている事がわかってきました。しかしながらこのような原生生物は培養が困難で、シロアリの高いセルロース分解能の役割を果たす酵素群の網羅的な解析はこれまであまり行われていませんでした。
理化学研究所 マメ科作物 ダイズの完全長cDNAの解析に成功 (2010/01/18)
理化学研究所はダイズの完全長cDNAの解析に成功し、約46000種の遺伝子同定を行い、ダイズゲノム塩基配列解読後の遺伝子機能の注釈付けに貢献しました。また解析により、現生ダイズのゲノムのルーツが5900万年前と1300万年前の2度の全ゲノム重複であるということがわかりました。
キアゲン ESEを買収 買収金額1900万ドル (2010/01/14)
ドイツの理化学機器メーカーのキアゲンは1月12日(現地時間)、蛍光測定装置メーカーであるESEの買収を発表しました。買収金額は1900万ドルで、現金にて買収が行われます。
この買収により、将来市場の成長が予想され、同社が力をいれる、分子診断や環境・食品分野の品質管理検査の技術の強化につながります。
理化学研究所 岐阜大学 分子イメージングの分野で連携・協力を発表 (2010/01/09)
理化学研究所と岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科は相互の研究交流と発展を目的とし、「教育研究に係る連携・協力に関する協定書」の締結を発表しました。
この協定書の締結に基づき、両機関は分子イメージング科学研究による新規技術の創出、人材の育成・交流を図ります。
タカラバイオ エスアールエルに難治性白血病の遺伝子変異検査に関するライセンスを供与 (2010/01/06)
タカラバイオは難治性急性骨髄性白血病に関わる遺伝子変異(FLT3/ITD変異)を検査する技術のライセンスを株式会社エスアールエルに供与したと発表しました。
急性骨髄性白血病は主に抗ガン剤により治療が行われますが、FLT3/ITD変異を持つ患者では治療後の経過が不良であり、そのため、このような変異をもつ患者に対して、新たな抗ガン剤(分子標的薬)の開発が行われています。
このような検査技術により、難治性急性骨髄性白血病患者に対して選択的な治療を行う事ができ、より適切な治療が行うことが可能になります。
東北大学 ショウジョウバエが味を頼りに求愛行動を行うメカニズムを発見 (2009/12/26)
東北大学はショウジョウバエの雄が求愛行動(片翅を震わせる)を行う際に、前脚の味覚細胞で、雌の腹部の「味」を確認し、求愛行動を行うこと発見しました。
ショウジョウバエは口の他に前脚に味覚細胞がありますが、このたびの研究で前脚の味覚神経を阻害することで、上記のような求愛行動が見られなくなりました。
産総研 トコジラミとボルバキアが相利共生の関係にある事を発見 (2009/12/24)
産総研は、吸血衛生害虫として知られるトコジラミ(南京虫)にとって、これまで寄生細菌と考えられていたボルバキアが、トコジラミに必要な栄養素を供給しており、実は相利共生の関係にある細菌であったことを発見しました。
トコジラミは古くから吸血衛生害虫として知られ、このような発見は共生進化過程の理解という学問的な役割だけでなく、トコジラミの駆除や抑制に関して、新たなアプローチの可能性を示唆する発見でもあります。
三井化学・東セロ・三井化学ファブロ 事業統合検討に関して基本合意書を締結 (2009/12/21)
三井化学 東セロ 三井化学ファブロの3社は、三井化学のフィルム/シート事業部と東セロ、三井化学ファブロの統合に関し、基本合意書を締結したと発表しました。
三井化学においてフィルム/シート事業部は戦略的に重要な事業の一つであり、今後における同事業の強化のためにこのたびの統合に関する基本同意に至りました。
武田薬品・ファイザー アクトス錠の中国でのコ・プロモーション契約を締結 (2009/12/16)
武田薬品とファイザー(天津武田と中国ファイザー)は、2型糖尿病治療剤アクトス錠の中国におけるコ・プロモーション契約を締結したと発表しました。
このたびの契約の結果、武田薬品はファイザーに中国において、アクトス錠に関する独占的コ・プロモーション権を与え、ファイザーは売上げに対して対価を受け取ることになります。
アクトス錠は2型糖尿病治療剤として確かな実績と信頼を築いており、ファイザーの強力な販売網を通じて糖尿病に悩むより多くの患者さん提供され助けとなることが期待されます。
三菱ガス化学 中国にて過酸化水素製造販売会社の開業式を実施 (2009/12/14)
三菱ガス化学株式会社は、同社が6割出資しており、中国における過酸化水素および化学研磨液の製造販売を手がけるSuzhou MGC Suhua Peroxide社にて、12月10日、現地で過酸化水素製造装置の本格稼働に際し、開業式を実施しました。
過酸化水素は漂白剤、酸化剤、洗浄剤、殺菌剤など様々な用途で使用される他、分解産物が水と酸素であることから、環境の観点からも価値の高い製品です。
中国をはじめとするアジア地域は多くの過酸化水素が必要とされる地域の一つであり、同国の経済成長に伴い、今後の需要の拡大が期待されます。
武田薬品工業 ブラジルに販売子会社を設立 (2009/12/10)
武田薬品工業は12月2日付で、同社の100%出資の販売子会社をブラジルに設立することを発表しました。
ブラジルはラテンアメリカ最大の国であり、今後の市場の拡大も見込まれ、同社製品の販売拡大が期待されます。
タカラバイオ 再発白血病に遺伝子治療の治験を開始 (2009/12/03)
タカラバイオは再発白血病の遺伝子治療の治験を国立がんセンター中央病院で開始したと発表しました。
再発白血病の治療方法として、ドナーリンパ球輸注(DLI)療法がありますが、ドナーのリンパ球が正常細胞を攻撃してしまい、移植片対宿主病(GVHD)を引き起こすことが問題なっています。
このような問題を防ぐため、HSV-TK遺伝子をドナーのリンパ球に輸注前に導入し、その後患者に遺伝子導入細胞を投与します。HSV-TK遺伝子を持つ細胞はガンシクロビルの投与により有毒物質を生産するという性質を利用し、GVHD発症時にガンシクロビルを投与することで、選択的に遺伝子導入細胞を死滅させ、GVHDの鎮静化を図ります。
このような遺伝子治療法が実用化され、多くの患者の助けとなることが期待されます。
JASRI 理研 X線CMOS検出器を用いてタンパク質構造解析の為の新たな回折データ測定法を開発 (2009/12/01)
高輝度光科学研究センター(JASRI)は理研と共同で、X線CMOS検出器を使用して、タンパク質構造解析の為の新たな回折データ測定法を開発したと発表しました。
現在、タンパク質の結晶解析はCCDセンサーを搭載したX線検出器を用いて行われますが、精度や効率の面で課題があったようです。
この度の研究ではCMOS型の検出器を搭載し「連続回転法」という新たな方法で測定法の開発を行い、効率や精度を向上させました。
またCMOS型検出器は、読み取りノイズが大きく、タンパク質結晶の回折データ測定には不向きであると考えられていましたが、浜松ホトニクス社と共同開発したノイズの小さいCMOS型検出機を使用することで、課題を解決しています。
この度発表されたCMOS型検出記を用いた方法は、回折データ測定データの効率や精度の向上ばかりではなく、
CMOSセンサーはCCDセンサーに比べ一般に安価であるため、コスト軽減の役割も担っています。
エーザイ アリセプトの高用量製剤 米国での新薬承認申請が受理 (2009/11/27)
エーザイ株式会社の米国子会社、エーザイ・インクは、アルツハイマー型認知症治療剤「アリセプト®23mg 徐放製剤」の新薬承認申請がFDAに受理されたと発表しました。
アリセプト®23mgは現製剤のアリセプト®10mg錠の高用量製剤であり、神経伝達物質であるアセチルコリンエテラーゼを阻害することで効力を発揮します。中度および高度アルツハイマー型認知症の患者のための治療の新たな選択肢となることが期待されます。
三菱ガス化学 モノメチルホルムアミドを新事業化 (2009/11/24)
三菱ガス化学株式会社はモノメチルホルムアミドの新事業化を発表しました。
同社の新潟工場のジメチルホルムアミドの生産設備の一部を転用し、モノメチルホルムアミドと併用して2010年春から生産を開始します。
電子材料向け用途の重要拡大を期待しての新規事業の開始のようです。
福井県立大学・チッソ バイオプラスチックの新素材合成につながる技術を発表 (2009/11/17)
福井県立大学の濱野吉十講師は、チッソ株式会社と共同でバイオプラスチックの素材になりうるε-ポリリジンの合成酵素(Pls)の精製・単離に成功したことを発表しました。
現在、バイオプラスチックの材料として用いられているポリ乳酸は、微生物によるポリマー化技術が確立されていますが強度の面で課題があります。そこで、強度や耐薬品性に優れてたε-ポリリジンを用いたバイオプラスチックの開発が進められていますが、微生物による合成メカニズムは分かっていませんでした。
この度、ポリアミド系プラスチックの微生物生産につながるε-ポリリジンの合成酵素を見出したことにより、実用化へ向けての期待が高まっています。
アステラス製薬 米国Ironwood 社 Linaclotide(リナクロチド)に関するライセンス契約を締結 (2009/11/12)
アステラス製薬株式会社は米国Ironwood 社とlinaclotide(リナクロチド)に関する、
日本およびインドネシア、韓国、フィリピン、台湾、タイでの開発、販売に関する独占的なライセンス契約を締結したと発表しました。
linaclotideは、便秘型過敏性腸症候群および慢性便秘の経口型の治療薬であり、
C型グアニル酸シクラーゼ(GC-C)受容体に作用することで、効力を発揮します。
ノバルティスファーマ 新型インフルエンザワクチンの日本での製造販売の承認を申請 (2009/11/09)
ノバルティスファーマは、日本国内におけるH1N1新型インフルエンザワクチン(Celtura)の製造販売の承認申請を厚生労働省に対して行ったと発表しました。
このワクチンは、ウイルスをMDCK細胞を用いて培養することで製造したもので、アジュバントとしてMF59が添加されています。
アステラス製薬 欧州においてテラバンシンの人工呼吸器関連肺炎を含む院内肺炎及びcSSTIを目標適応症とした承認申請へ (2009/10/31)
アステラス製薬の欧州子会社アステラス ファーマ ヨーロッパB.V.は、欧州において抗生物質テラバンシンの「人工呼吸器関連肺炎を含む院内肺炎」及び「複雑性皮膚・軟部組織感染症(cSSTI)」を目標適応症とした承認申請を行ったことを発表しました。
テラバンシンは、細菌の細胞壁合成阻害・細胞膜透過性増大作用をあわせ持つ、脂質化グリコペプチド系抗生物質で、米国テラバンス社より導入されたものです。
理化学研究所 ヒトIgM抗体の受容体遺伝子「FcμR」を発見 (2009/10/28)
理化学研究所はヒトIgM抗体の受容体遺伝子「FcμR」の単離・同定に成功したと発表しました。
ヒト抗体はIgM、IgD、IgG、IgA、IgEの5種類が知られており、そのうちIgG、IgA、IgEの受容体遺伝子はすでに同定されています。IgAとIgMの両方に結合できる受容体の存在も明らかになっていますが、IgMに特異的に結合する受容体の同定はこのたびの発見が初めてです。
今回の発見が免疫学のさらなる発展につながることが期待されます。
NIMS フジクラ 新素材の光アイソレーター用ガーネット型単結晶の開発に成功 (2009/10/23)
独立行政法人物質・材料研究機構と株式会社フジクラは共同で、新素材の光アイソレーター用ガーネット型単結晶の開発に成功したと発表しました。
今回開発されたのは、テルビウム・スカンジウム・ルテチウム・アルミニウム・ガーネット(Tb3(Sc,Lu)2Al3O12:TSLAG)単結晶で、単結晶の育成が容易であり、対応波長領域が400nm~1300nmと広く、さらに優れた熱伝導性と安定性があり、優れた光アイソレータ用素材となる事が期待されます。
ロート製薬 ドライマウス原因菌を抑制するペプチドの効果を臨床試験で確認 (2009/10/22)
ロート製薬は、ドライマウスの原因となる口中内ガンジダ菌が、サケ白子の蛋白分解物「プロタミン分解ペプチド」で抑制されることを、人での臨床試験で確認したと発表しました。
ドライマウスは、近年増加傾向であり、今後、サケ白子の蛋白分解物「プロタミン分解ペプチド」を用いた、
ドライマウス用製剤の開発が期待されます。
ヤクルト 遺伝子組換えG-CSF製剤ノイアップの製造・販売を継承 (2009/10/15)
ヤクルト本社は、協和発酵キリンが所有する遺伝子組換えG-CSF製剤ノイアップ固有の研究開発及びノイアップの製造販売に係る権利等を、平成22年3月1日付(予定)でヤクルト本社に承継・利用許諾することに合意したと発表しました。平成22年3月以降は、同製品の販売をヤクルト本社が行うようです。
ノイアップはG-CSFと呼ばれる顆粒球コロニー刺激因子であり、好中球の産出および機能を促進することで、
ガン化学療法における好中球減少症などに効力を発揮します。
理化学研究所 二成分情報伝達系 メカニズムを解明 (2009/10/14)
理化学研究所は、微生物が環境変化に対応するため不可欠である、二成分情報伝達系のメカニズムを、その構成たんぱく質である、「ヒスチジンキナーゼ」と「レスポンスレギュレーター」の構造を解析することで、
解明したと発表しました。
二成分情報伝達系は、微生物の生存に不可欠であり、今後、このメカニズムをターゲットにした抗菌剤の開発にも期待がかかります。
三和化学研究所 高尿酸血症・痛風治療薬のライセンス契約締結 (2009/10/09)
三和化学研究所は高尿酸血症・痛風治療薬である「FYX-051」の国内における共同開発・商業化に係るライセンス契約を締結したと発表しました。
「FYX-051」は、富士薬品により創製され、尿酸生成に関与するキサンチンオキシダーゼという酵素を阻害することで、尿酸の生成を抑え、効力を発揮します。
現在、国内において、富士薬品が第II相臨床試験を実施していますが、今後は、両社で開発を進めることになる見込みです。
理化学研究所 立方晶窒化ホウ素(cBN)焼結体を用いた切削工具を開発 (2009/10/08)
理化学研究所は、立方晶窒化ホウ素(cBN)焼結体を用いた切削工具を開発し、それを用いた切削工具にて、鉄鋼材料の精密切削をドライな条件化で実現しました。
鏡面加工に利用される、精密切削には、ダイヤモンド工具が用いられますが、ダイヤモンドは耐熱性、また鉄との反応性が原因で、工具が磨耗してしまうため、鉄鋼材料の切削には不適でした。
今後、鉄鋼系材料の精密切削を行うための切削工具の新素材として、期待が高まります。
第一三共 メキシコ国内における新薬事業部門を立ち上げ (2009/10/06)
第一三共株式会社は連結子会社のランバクシー・ラボラトリーズと連携し、ランバクシー傘下のランバクシー・メキシコ内に第一三共の製品を取り扱う新薬事業部門を立ち上げたことを発表しました。
ランバクシー・メキシコは、メキシコ国内でジェネリック品を販売していますが、このたび立ち上げた部門では、新薬事業を展開する予定のようです。
富士フィルム 染色体異常を解析するDNAアレイ 臨床応用に成功 (2009/09/30)
富士フィルムは染色体異常を検出できる解析用DNAアレイ「GD-700」を開発し、2009年10月上旬の発売開始を発表しました。
「GD-700」は、染色体上で先天性異常症候群に関連する領域のBAC DNAを基板上に付着させることで、染色体異常を検出します。
染色体異常を網羅的に解析するアレイとして、研究用途では販売されていましたが、臨床応用としての発売は、世界的にも初めてのようです。
理化学研究所 植物においてオートファジーが細胞死を抑制するメカニズムを発見 (2009/09/25)
理化学研究所は、植物においてオートファジーが細胞死を抑制するメカニズムを、オートファジー能欠損株を用いた実験で発見しました。
質量分析による植物ホルモン解析の結果、オートファジー能欠損株ではサリチル酸量が過剰になっており、掛け合わせによりオートファジー能欠損株のサリチル酸シグナリングを抑制することで、細胞死を抑制できることが明らかとなりました。
この研究は長寿植物や病害に対して抵抗性が高い植物の開発につながると考えられ、今後が期待されます。
Cell Biosciences Alpha Innotechを買収 総額1,790万ドル (2009/09/10)
米国のバイオベンチャーCell Biosciencesは、Alpha Innotechを総額1,790万ドルで買収することを発表しました。この買収により同社のタンパク質解析ビジネスのさらなる拡張を図ります。
なお、Cell Bioscienceはシグナル伝達のアッセイ製品を手がける会社で、日本では三井ベンチャーズが投資しています。
理化学研究所 2010年度 産業界との融合的連携研究プログラムの研究課題を募集 (2009/09/01)
理化学研究所は2009年9月から「産業界との融合的連携研究プログラム」の新規研究課題を募集を開始します。このプログラムは理研が産学連携の試みるものとして2004年から行っています。
最先端の施設と優秀な科学者が研究した技術を引き継ぐことができれば、企業にとってとても魅力のあるプログラムになると期待されます。
Affymetrix BeckmanCoulter Automated Target Preparation製品の共同開発へ合意 (2009/08/27)
DNAチップを手がけるAffymetrixとリキッドハンドリングを手がけるBeckmanCoulterは、Automated target preparation製品の共同開発を行うことの合意が得られたことを発表しました。
Beckman Coulter社の FXp Dual Arm Multichannel-Span 8 Liquid HandlerをAffymetrix仕様にしたプラットフォームを開発するようです。
共同開発の製品が完成すれば、Affymetrix製品を用いた遺伝子解析の標準化がなされ、ユーザーにも使いやすくなり、それにより作業のミスが減り、研究の効率化が期待できると考えられます。また、Affymetrix社の自動化製品であるGeneTitanと組み合われば、サンプル調整からターゲットハイブリダイゼーション、データ生成までの一連の流れを完全自動化することができることになります。
理化学研究所 哺乳類の発生には重力が必要であるという事を示唆 (2009/08/26)
理化学研究所は3次元重力分散型模擬微小重力装置を用いて、微小重力空間を作り出し、マウスを使った実験で、微小重力ではマウスの胚の正常発生が行われないという実験結果を発表しました。これは哺乳類の発生には重力が必要であるという事を示唆しています。
山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター 本格稼動 (2009/08/20)
NEDOの固体高分子形燃料電池プロジェクトにおいて重要な役割を担う「山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター」が本格稼動することになりました。
国内のみならず海外の研究者も集い、最先端の研究施設を配備し、燃料電池の国際的な研究開発拠点になるとのことです。
2020年以降の燃料電池自動車(FCV)車の本格普及を目指し、さらなる固体高分子形燃料電池の技術開発が期待されます。
物質・材料研究機構 旭化成クラレメディカル 血液浄化ナノ膜の共同開発へ合意 (2009/08/19)
独立行政法人物質・材料研究機構(NIMS)と旭化成クラレメディカルは、血液浄化ナノ膜の共同開発へ合意をしました。
NIMSでは、有機分子を高速で濾過するナノ膜を有しています。これは水処理用なのですが、この技術を応用し、血液浄化用に発展させる為にこの度の合意がなされました。
旭化成クラレメディカルは人工透析膜市場において強い地位を築いており、NIMSが保有する濾過ナノ膜を血液浄化用に応用することができれば、ますますの技術の向上と医療の発展につながると期待されます。
プレスリリース(物質・材料研究機構)
プレスリリース(旭化成クラレメディカル)
信越化学 ポルトガルCIRES社を完全子会社化 (2009/08/18)
信越化学は8月14日付けで塩ビ製造販売のCIRES社の完全子会社化の手続きを完了したと同社のホームページ上で発表しました。
昨年12月より公開買付けにより完全子会社化を進めていました。この度の手続き完了によりCIRES社は信越化学の100%子会社となり、欧州における塩ビ事業の強化を図ります。
常盤薬品工業 「トキワ目薬うるおいきらり」を新発売 (2009/08/13)
常盤薬品工業はホームページ上で、新商品「トキワ目薬うるおいきらり」を発売することを発表しました。この製品は10代~20代の女性にターゲットを絞り、ユニークなパッケージでアピールしています。
また、ヒプロメロースと塩化ナトリウムを配合することで、目薬の水分保持力を高め、瞳での光の反射を持続させています。
カルフォルニア工科大学 遊泳動物により引き起こされる海洋混合のメカニズムを発表 (2009/07/31)
カルフォルニア工科大学のJohn Dabiri氏らは、これまでの海流、気温、風などが海洋環境(海洋混合)に影響するという従来の考えの他に、クラゲのような遊泳動物が海洋環境(海洋混合)に影響を与えるという逆説的なメカニズムも無視できない事を示す研究結果を発表しました。
これは遊泳動物の活動が気候の変動にも影響すると考える事にもつながり、大変興味深い研究結果です。
本研究は、7月30日発行のNatureに掲載されています。
Agilent 化学機器・真空機器メーカーVarian社を買収 買収総額15億ドル (2009/07/28)
Agilent Technologies(本社:米国カルフォルニア州サンタクララ)は、理化学機器・真空機器メーカーであるVarianの買収について正式契約をしたと発表しました。買収総額は約15億ドルです。
この買収により、Agilent Technologiesは分析機器メーカーとして、ライフサイエンス分野にてより幅広いソリューションを提供できると共に、NMRや真空機器の市場へチャネルが開けました。
人工核酸を用いてmiRNAの挙動をリアルタイムで観察 (2009/07/24)
理化学研究所の岡本晃充博士らは、核酸の特異配列に結合したときのみ蛍光する
人工核酸を開発し、生きた細胞におけるmiRNAの挙動をリアルタイムで観察することに成功しました。
この度の研究で使用された人工核酸による解析手法は、細胞から核酸を抽出や増幅をすることなしに解析が行えるので、ハイスループットかつ生体内での核酸の挙動を観察する方法として期待されると考えられます。
そして今回の研究結果のように、miRNAのような微小で検出が困難な分子に対しても、優れた結果が得られ、がん診断などの応用分野への可能性も広がります。
また、岡本晃充博士は、有機化学の考え方を利用した生体高分子の解析をテーマにされています。SNPsやエピジェネティクス(メチル化DNA)は、岡本博士が研究する代表的な解析対象であり、miRNA同様、創薬・診断などの分野で注目されています。この度の研究で用いた人工核酸を、これらの分野に応用することも可能かもしれません。
理化学研究所 乾式接触法を用いて単層カーボンナノチューブの量子ドットの規則的配列を発見 (2009/07/15)
理化学研究所は乾式接触法を活用することで、炭層カーボンナノチューブ(SWCNT)の量子ドットが6.42nmの間隔で規則正しく配列されることを発見しました。
SWCNTは、高い熱伝導率とnmオーダーと極めて微細な構造の為、リソグラフィー技術で限界に達している微細化した半導体デバイスの、シリコン系材料に代わる次世代の半導体デバイス用素材として、期待されています。
SWCNTを半導体デバイス素材として用いるには、SWCNTを電極に接合し、電子状態を原子レベルで理解することが欠かせません。従来の溶媒を用いた方法では、さまざまな問題があり、電子状態を調べることができませんでしたが、このたびの研究では、溶媒を用いない「乾式接触法」と呼ばれる方法で、SWCNTを銀の電極に直接接合させ、電子状態を調べました。
その結果、SWCNTの量子ドットの規則的配列を発見することができました。今後の半導体デバイス開発などの応用へ期待がかかります。
この研究結果は、NATURE NANOTECHNOLOGYオンライン版に掲載されています。
エーザイ DNAメチル化阻害剤 Dacogenの臨床試験を米国で開始 (2009/07/08)
エーザイの米国子会社であるエーザイ・メディカル・リサーチ・インクは、DNAメチル化阻害剤Dacogen注射剤のAML(急性骨髄性白血病)の臨床試験を、米国にて開始すると発表しました。
DacogenはDNAメチル化を阻害する新しいタイプの薬剤で、AMLの発症を抑制するとされる遺伝子の不活性化(DNAのメチル化により起こる)を防ぐ事で効果を発揮します。
理化学研究所 有機高分子材料の改良型薄膜形成法を発表 (2009/07/02)
理化学研究所は、有機高分子材料により高品質な薄膜を形成することができる改良型ESD法を発表しました。
有機高分子材料は、次世代のディスプレーや半導体の材料として期待されていますが、一方で、耐性の問題からシリコンなどのような無機材料のように、真空や高温条件化で薄膜形成を行うことができません。
そこで、有機高分子材料への薄膜形成は、静電気を利用したエレクトロスプレー・デポジション法(ESD法)が有効だと考えられていたのですが、薄膜上にピンホールができてしまうという欠点がありました。
この度の改良法では、2種類の異なる蒸発速度を持つ溶媒を適切な割合で混合しながらESD法を実施するというもので、ピンホールの形成を抑え、高品質な薄膜を有機高分子材料上に形成させることに成功しました。
ESD法は有機半導体を製造するために用いる他、DNAチップなどの製造にも用いられます。
有機半導体の製造のほか、ESD法が実施されている分野で、改良方法として応用が期待されます。
ベルギーVIB ショウジョウバエを用いた実験でシャルコー・マリー・ツース病の原因解明につながる研究結果を発表 (2009/06/24)
ベルギーの研究機関VIBはショウジョウバエを用いた実験で、チロシルtRNA合成酵素の一つであるヒトのYARSの変異体遺伝子をショウジョウバエに導入したところ、シャルコー・マリー・ツース病に類似する症状を引き起こすことに成功しました。
YARS遺伝子とシャルコー・マリー・ツース病との関係に着目した研究は今までになく、今後、シャルコー・マリー・ツース病解明の新たなアプローチになることが期待されます。
凸版印刷 エイズ治療薬の副作用を予測するシステムをタイに提供 (2009/06/23)
凸版印刷、理研ジェネシス、理化学研究所は、独自に開発したSNPs解析システムを、タイの国立マヒドン大学付属Ramathibodi(ラマティボディ)病院へ貸与し、試験運用を開始したことを発表しました。
エイズ治療薬ネビラピンの副作用はHLA-B*3505の遺伝子型によって予測できることが知られており、今回開発したシステムを活用することで、医師が適切なエイズ治療薬を選択し、副作用を回避することを目的としています。
今後の臨床研究により、オーダーメイド医療の実現に期待がかかります。
理化学研究所 アルコール性膵炎の治療につながるメカニズムを解明 (2009/06/20)
理化学研究所は、アルコール性急性膵炎にIP3レセプターが関与している事を示す研究結果を発表しました。
急性膵炎の原因としてアルコールの多量摂取が挙げられますが、これはアルコールと脂質を材料として作られるFAEE(脂肪酸エチルエステル)が膵臓細胞内のカルシウム濃度を過剰に増加させ、その結果、膵臓からの消化酵素が過剰分泌され、膵臓を損傷させることに起因します。
この度、2型、3型IP3レセプターを欠損するノックアウトマウスを用いることで、膵臓細胞内のカルシウム濃度の増加にこれらのレセプターが深く関与している事を明らかにしました。
この研究結果は、2型、3型IP3レセプターがアルコール性膵炎の治療薬開発の有効なターゲットになることを示唆するもので、今後の新薬の開発が期待されます。
Warwick大学 新規抗生物質につながるDNA結合物質の研究結果を発表 (2009/06/14)
Warwik大学のAdair Richardsらは、DNAに結合する化学物質が、強力な抗生物質になり得るという研究結果を発表しました。
[Fe2L3]4+で表される化合物は、DNAの螺旋構造の溝に入り込み、枯草菌や大腸菌を2分で殺傷することができたと発表しています。
このような細菌の殺傷方法は、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)など、従来の抗生物質に耐性を持った細菌にも有効であり、新たな抗生物質として期待されています。
本研究は、Int. J. Antimicrob. Agents.誌に発表されています。
JST 汚染土壌を浄化する植物の開発に成功 (2009/05/30)
JSTは独創的シーズ展開事業・委託開発の開発課題ひとつである「新規育種植物による土壌汚染浄化技術」により、土壌から高効率でカドミウムを処理できる植物の開発に成功しました。
従来、汚染土壌の処理方法としては、掘削搬出・洗浄除去の物理化学的な方法が多く用いられていましたが、コストが高く、環境面での安全性も高くありませんでした。
このたび開発された植物は、従来の1.5倍から2倍のカドミウム吸収処理能力を持っており、安価で安全に汚染土壌をオンサイトで処理することが可能になり、産業上の利用へが期待されています。
生理学研究所 魚の逃避行動は脊髄で選択されていることを解明 (2009/05/28)
自然科学研究機構生理学研究所では、GFP遺伝子を組み込んで神経細胞を光らせた熱帯魚を用いて、熱帯魚が襲われたときなどの緊急時の脊髄の神経回路を解析しました。
その解析によると、脳は「右に逃げろ」「左に逃げろ」という相反する指令を出していますが、脊髄のCoLo細胞において、先に到着した指令のみを取捨選択していることが明らかとなりました。
本研究は、5月27日のJ. Neurosci.誌に掲載されています。