ベルギーVIB ショウジョウバエを用いた実験でシャルコー・マリー・ツース病の原因解明につながる研究結果を発表 (2009/06/24)
ベルギーの研究機関VIBはショウジョウバエを用いた実験で、チロシルtRNA合成酵素の一つであるヒトのYARSの変異体遺伝子をショウジョウバエに導入したところ、シャルコー・マリー・ツース病に類似する症状を引き起こすことに成功しました。
YARS遺伝子とシャルコー・マリー・ツース病との関係に着目した研究は今までになく、今後、シャルコー・マリー・ツース病解明の新たなアプローチになることが期待されます。
凸版印刷 エイズ治療薬の副作用を予測するシステムをタイに提供 (2009/06/23)
凸版印刷、理研ジェネシス、理化学研究所は、独自に開発したSNPs解析システムを、タイの国立マヒドン大学付属Ramathibodi(ラマティボディ)病院へ貸与し、試験運用を開始したことを発表しました。
エイズ治療薬ネビラピンの副作用はHLA-B*3505の遺伝子型によって予測できることが知られており、今回開発したシステムを活用することで、医師が適切なエイズ治療薬を選択し、副作用を回避することを目的としています。
今後の臨床研究により、オーダーメイド医療の実現に期待がかかります。
理化学研究所 アルコール性膵炎の治療につながるメカニズムを解明 (2009/06/20)
理化学研究所は、アルコール性急性膵炎にIP3レセプターが関与している事を示す研究結果を発表しました。
急性膵炎の原因としてアルコールの多量摂取が挙げられますが、これはアルコールと脂質を材料として作られるFAEE(脂肪酸エチルエステル)が膵臓細胞内のカルシウム濃度を過剰に増加させ、その結果、膵臓からの消化酵素が過剰分泌され、膵臓を損傷させることに起因します。
この度、2型、3型IP3レセプターを欠損するノックアウトマウスを用いることで、膵臓細胞内のカルシウム濃度の増加にこれらのレセプターが深く関与している事を明らかにしました。
この研究結果は、2型、3型IP3レセプターがアルコール性膵炎の治療薬開発の有効なターゲットになることを示唆するもので、今後の新薬の開発が期待されます。
Warwick大学 新規抗生物質につながるDNA結合物質の研究結果を発表 (2009/06/14)
Warwik大学のAdair Richardsらは、DNAに結合する化学物質が、強力な抗生物質になり得るという研究結果を発表しました。
[Fe2L3]4+で表される化合物は、DNAの螺旋構造の溝に入り込み、枯草菌や大腸菌を2分で殺傷することができたと発表しています。
このような細菌の殺傷方法は、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)など、従来の抗生物質に耐性を持った細菌にも有効であり、新たな抗生物質として期待されています。
本研究は、Int. J. Antimicrob. Agents.誌に発表されています。