理研・東大 エネルギー恒常性に係るGPCRを同定 (2008/09/24)
理研と東大のグループは、オーファン受容体GPCRの一つであるBOSS受容体が細胞外のグルコース濃度に応じて機能を発現する生体内の「エネルギーセンサー」としての役割を持っていることを明らかにしました。
まず、研究グループは多種の生物で保存されているオーファンGPCRの中から糖輸送体などに相同性のある、エネルギー恒常性に関わると推定される「候補受容体」を選びだしました。この候補をショウジョウバエを用いた系で機能解析を行い、BOSS受容体が細胞外のグルコース濃度変化に応じて細胞内へ取り込まれることを発見しました。なお、BOSS受容体欠損ショウジョウバエは正常個体に比べ、体液成分中の脂肪、グルコースが上昇するといったエネルギー代謝状態が起こっていることが示されました。
今回の研究成果はPNAS 9月22日の週にオンライン掲載されます。
メディネット γδT細胞療法に関する3件の共同臨床研究の開始を発表 (2008/09/24)
今回、癌の免疫療法に係る事業を専門とする株式会社メディネットが、東京大学医学部附属病院との間で肝臓がん、胆管癌、食道癌関連分野でのγδT細胞療法を用いた臨床研究を共同で行うことを発表しました。共同研究を通じて療法の有効性の評価検討することを目標としています。
アステラス製薬 米Maxygen社と「CTLA4-Ig」開発プログラムついてライセンスを締結 (2008/09/22)
アステラス製薬は、米国Maxygen社と、臓器移植時の拒絶反応抑制剤・自己免疫疾患治療剤開発プログラムである「Maxy-4」について、ライセンスを締結しました。
「Maxy-4」は、臓器移植時の拒絶反応抑制剤・自己免疫疾患治療剤の開発を目的とした「CTLA4-Ig (CTLA4と抗体Fc鎖の融合タンパク) 」を創製する開発プログラムです。
免疫反応は、抗原提示細胞上のB7と、T細胞上のCD28が特異的に結合することで引き起こされますが、「CTLA4-Ig 」は、B7とCD28の結合を阻害することで、免疫反応を抑制することができます。
今回のライセンス締結により、今後優れた候補化合物の創出されることが期待されます。
明治製菓・明治乳業 2009年4月1日に経営統合へ (2008/09/12)
明治製菓と明治乳業は、2009年4月1日に「明治ホールディングス」を設立し、経営統合することを発表しました。両社の連結売上高の合計は1兆円を超え、国内有数の規模となる見込みです。
菓子、乳製品、栄養機能食品、薬品等幅広い分野で蓄積してきた経験を生かし、より一層の発展が期待されています。特に「健康」分野は、高齢化や健康意識の高まりの理由から注目されています。今後、「薬品」分野との連携を図った高付加価値商品、新商品の開発が望まれます。
大正製薬 「クラリス®」・「クラリシット®」の非結核性好酸菌症への適応承認 (2008/09/11)
大正製薬は、「クラリス®200mg」・「クラリシット®200mg」(一般名:クラリスロマイシン)において、「Mycobacterium avium complex症(MAC症)を含む非結核性好酸菌症」への適応が承認されたことを発表しました。
非結核性好酸菌は慢性感染症の原因菌であり、特に肺の非結核性好酸菌症では、70%がMycobacterium avium complexが原因とされています。
今回の適応承認により、肺MAC症やその他の非結核性好酸菌症治療への貢献が期待されます。
ヤクルト ホスファチジルセリン含有食品用機能性素材「ヤクルトPS-20L」を開発 (2008/09/11)
ヤクルトは、太陽化学と共同で、ホスファチジルセリンを含有する食品用機能性素材「ヤクルトPS-20L」の開発しました。
ホスファチジルセリンはリン脂質の一種で、脳の機能に重要な役割を果たしていると考えられています。しかし、一般の食品には微量しか含まれていないため、食事から十分な量を摂取することは難しいとされていました。
今回、ヤクルト独自の酵素を用いることにより、大豆を原料としたホスファチジルセリン含有食品用機能性素材「ヤクルトPS-20L」を安価に生産できる体制を確立しました。
今後、全国の食品メーカーに原料素材を提供することで、販売拡大を目指します。
理研 脳の大きさを一定に決めるメカニズムを解明 (2008/09/10)
今回研究グループはアフリカツメガエルを用いた研究により、脳の発生を促進する因子であるchodinの量を直接的に調節し、脳の大きさをコントロールしていると考えれる新規の因子の同定に成功しました。
同定された因子は、アフリカツメガエルの胚発生時にchodinと結合しその分解を促進する分泌タンパク質でONT1と名付けられました。このONT1の機能を阻害すると胚の中で脳組織の肥大化が起こることも確認されました。
将来、多能性細胞等から組織・臓器を発生させる際に的確な大きさを保つための技術に繋がることが期待されています。
今回の成果はCell 9月5日に掲載されます。
理研ら カンゾウのグリチルリチン生合成の鍵酵素遺伝子を初めて同定 (2008/09/10)
理研・横市大・千葉大・日大・京都大・常盤植化研などからなる「カンゾウ研究オールジャパン」による成果で、カンゾウの地下茎などから抽出され生産されていた天然の甘味料である「グリチルリチン」の生合成経路の鍵酵素を初めて突き止めました。
研究チームはまず、カンゾウ地下茎からcDNAライブラリーを作成し56000のESTからP450の特徴をもつ40の遺伝子候補を選びました。この40遺伝子について地下茎で特異的に発現し地上部での発現が少ないものを選別することで、候補遺伝子が5つまで絞られました。次いで、この5つの遺伝子の発現系を作成し実際の合成反応に供したところついにCYP88D6の同定に至ったとのことです。
鍵酵素が同定されたことで、今後甘味料および医薬品原料としての利用が期待されているグリチルリチンの工業生産が可能になることが臨まれます。
今回の成果はPNAS、9月8日の週にオンライン掲載されます。
塩野義製薬 米国製薬企業を買収子会社化 (2008/09/02)
塩野義製薬はこのたび、米国ジョージア州アトランタを拠点とするSciele Pharma, Inc.(
サイエル社)の現金による株式公開買付による買収契約の締結を発表しました。
サイエル社は循環・代謝、婦人科、小児科領域に特化した製薬会社で塩野義製薬が中期計画で進めているビジネスのグローバル化、米国拠点の確立のためのパートナーとして選定されたようです。
サイエル社は今後も現在の経営陣が事業を運営し米国における塩野義製薬のビジネスに貢献することになるそうです。
<a href=”http://www.shionogi.co.jp/ir/news/detail/p080901.pdf” target=”_blank”>プレスリリース</a>