慶応大・JST レトロトランスポゾンの抑制に関わるショウジョウバエのsiRNAを世界で初めて発見 (2008/05/08)
これまで、ショウジョウバエの体内に侵入したウイルスに対する感染防止機構の一つとして、AGOタンパクがトリガーとなるRNA干渉作用が知られていました。このメカニズムは既に詳細に研究され、様々な応用研究に展開されています。
しかしながら、このRNA干渉作用がウイルス感染の際だけにスイッチがオンされるのか、それとも細胞内で通常の状態でもスイッチがオンになることがあるのかという問題については解明が進んでいませんでした。
今回慶応大のグループは独自に作成したAGO2抗体を用いてショウジョウバエ細胞中からAGO2タンパク質を単離・精製しました。精製したAGO2から、これに結合するRNA分子を同定しました。同定した結果、これらRNA分子はレトロトランスポゾンから由来するものであることが判明し、内在性のsiRNAが存在することが明らかとされました。今回の成果はNatureオンライン版(5月7日)に掲載されます。今後、この知見が効率的なRNA干渉作用の実現に応用されることが期待されます。
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