理研、DOWAホールディングス株式会社、重金属・レアメタル蓄積コケ植物で共同研究開始 (2008/03/28)
環境リサイクル事業を手がけるDOWAと、理研植物科学研究センターが、理研が発見した鉛を高濃度で体内に蓄積するコケ植物体を用いて重金属類の環境中からの除去技術についての基盤構築を目指す実験を4月から共同で行うと発表しました。
環境中には多くの埋蔵レアメタルが眠っていると考えられています。中でも海水には膨大な量のレアメタルが溶存しています。これら環境中の資源回収についても、環境浄化と同様に期待されます。
キリンホールディングス、乳酸菌KW3110株のゲノム配列を解読 (2008/03/27)
キリンホールディングスは、乳酸菌KW3110株の全ゲノム配列の解読に成功したと発表しました。乳酸菌KW3110株は、免疫調節作用のある乳酸菌で、花粉症やアトピーの症状緩和が報告されています。乳酸菌KW3110株のゲノム解析を行い、分類学上近い乳酸菌株との比較を行なうことで、乳酸菌KW3110株の形質が遺伝子的にどのような特徴によるものなのかを解明していきます。
ヤンセンファーマ、経皮吸収型の疼痛治療剤パッチの製造承認を取得 癌患者の鎮痛へ適用 (2008/03/26)
ヤンセンファーマは、経皮吸収型持続性癌疼痛治療剤「デュロテップ®MTパッチ」(一般名:フェンタニル)の製造承認を取得したと発表しました。
本剤は鎮痛成分フェンタニルが皮膚を通じ持続的に投与することを可能にします。
本剤は癌性疼痛を含む慢性疼痛の治療剤として、既に世界39ヵ国で承認されており、国内では薬価収載後、速やかに発売されるとされています。
第一三共、ドイツMorphoSys社と抗体医薬に関する共同研究拡大 (2008/03/26)
高いファージディスプレイ技術を有するドイツMorphoSys社に対して2011年3月までのオプション権を選択し共同研究を拡大すると発表しました。今回の契約拡大において、第一三共はMorphoSys社に対し技術使用料、ライセンス料、マイルストーン、ロイヤルティを支払うことになります。
道具を使うネズミ 初めて確認 (2008/03/26)
理化学研究所の脳科学総合研究センター生物言語研究チームと象徴概念発達研究チームの研究で、南米産ネズミの一種「デグー」が訓練を重ねることで道具を使えるようになることが確認されました。
これまで道具の使用を使用することが確認された生物がヒト、猿、鳥などで、げっ歯類として今回が最初の事例になります。道具を使う行動は主体としての自分と客体としての道具を客観的に捉える意識の発生に関わるとされ、高度な認知過程の重要なステップとなります。今後、道具を使うモデル動物としてのデグーを使った認知科学、脳科学の進展が期待されます。
カナダのMedicago社が開発するH5N1鳥インフルエンザVLPワクチン、マウスのH5N1感染防除に効果を発揮 (2008/03/25)
カナダのバイオ製薬メーカー、Medicago社(カナダ、キュベック)は、自社が開発するH5N1鳥インフルエンザVLP(Virus like particle:ウイルス様粒子)ワクチンが、マウスのH5N1感染防除に効果を発揮すると発表しました。
今回用いられたVLPワクチンはインドネシア由来のH5N1鳥インフルエンザ株から作成されました。実験中にこのワクチンを用いて免疫を行ったマウスの100%が生存し、ワクチンを投与しなかった対照実験区は全滅しました。今後Medicago社はこの新しいワクチンについて、2009年の早い時期での臨床試験を視野に入れています。
ドイツのCenix BioScience社、RNAiを用いた新規ターゲット探索の分野でアストラゼネカと提携を発表 (2008/03/25)
RNAi医薬専門の製薬メーカーーのCenix BioScience社(セニックス社:ドイツ、ドレスデン)は25日、アストラゼネカとのRNAiに関する新薬探索研究のための提携を発表しました。
今後セニックス社とアストラゼネカ社との共同作業により、セニックス社の有するハイスループットなRNAiによる遺伝子不活性化技術を用いて、創薬ターゲットとなる新規の癌関連遺伝子スクリーニング系の構築を目指します。
オンコリスバイオファーマ社、8億円の資金調達に成功 (2008/03/24)
癌・感染症のウイルス製材、RNAi医薬等の研究開発ベンチャーのオンコリスバイオファーマが、この度第三者割当増資により8億円の資金調達に成功したと発表しました。
今回の増資により、オンコリス社の資産総額41億円となります。
今後、これらの調達資金を使い米国での自社開発製品の臨床試験の加速していくとしています。
理研、計算科学振興財団と次世代スパコンの利用促進に関する協定締結 (2008/03/24)
理研は以前から検討を進めていた次世代スーパーコンピュータの施設建設を神戸市で行うことを、昨年3月に決定しました。そこで、この次世代スパコン施設を利用した研究開発や産業利用の推進を目的として地元の神戸市が2008年1月に財団を設立し、今回の協定締結に至りました。
今後、今回の協定の契約内容を元に文部科学省の主導の基に世界最先端・最高性能の「次世代スーパーコンピュータ」の実現に向けて本格的にプロジェクトが始動していくことになります。
出光興産、北海道大と共同で牛ルーメンのメタンを90%抑える成分を発見 (2008/03/24)
研究グループはカシューナッツの殻から抽出した植物油とある種の酵母菌が作るバイオサーファクタントを牛に投与することでルーメン(第1胃)から発生するメタンガスを約90%抑制することに成功したと発表しました。
メタンガスは二酸化炭素とともに地球温暖化の原因ガスとして知られており、今回の発見が牛の飼料の消化吸収効率化と温暖化対策の二つの効果で期待されるとしております。
理研、B細胞の分化・増殖制御のメカニズムを解明 (2008/03/21)
我々の骨髄内では抗体産生能を持つB細胞だけが選別されて増殖します。この増殖する前の前段階に位置するB細胞はプレB細胞と呼ばれ、増殖のための選別シグナルを待ち受けています。しかし、この選別・増殖のためのシグナルがどのようにプレB細胞の核に伝わるのかは不明のままでした。
今回研究グループは細胞内タンパク質リン酸化酵素「Erk1」、「Erk2」を欠損したマウスを作製し、これらの酵素を欠損するとB細胞はプレB細胞のままで分化をやめ、分裂増殖も起こりませんでした。
新日本石油と九州石油、経営統合へ向け検討 (2008/03/20)
新日本石油と九州石油は、経営統合に向けた検討に入ることについて合意したと発表しました。
この経営統合により、大分製油所の競争力強化、アジア・環太平洋地域への事業拡大を目指し、パラキシレン生産能力が年間160万トンとなります。
DNAチップ研究所、乳癌予後予測検査受託サービス開始 (2008/03/19)
DNAチップ研究所は、オランダのAgendia 社が開発した、乳癌患者のための予後予測検査サービス「MammaPrint」の日本における独占販売契約を締結し、受託サービス事業を開始しました。
「MammaPrint」は、乳癌手術によって切除された腫瘍における遺伝子の活性を測定することにより、患者の疾病の転移・再発リスクの調べるものです。
キョーリン、潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤「ペンタサ®錠500」の製造販売承認取得 (2008/03/19)
キョーリンは、潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤「ペンタサ®錠250」(一般名:メサラジン)の剤形追加として、「ペンタサ®錠500」の製造販売承認を取得たと発表しました。
「ペンタサ®錠500」は、「ペンタサ®錠250」の1日服用錠数を減らすことで、患者負担を軽減し、コンプライアンス並びにQOLの改善するものです。
SemBioSys Geneticsのオレオゾーム(oil body)製造基本特許がEUで成立 (2008/03/19)
EP0986309(B1) “Uses of Oil Bodies”では、植物を含むあらゆる生細胞からオレオゾームを含むエマルジョンを製造・使用することについて広くクレームされており、使用の範囲には化粧、医薬用途も含まれています。尚、この特許は日本を含む海外に広く出願されています。
SemBioSys Geneticsは既に植物のオレオゾームによる化粧品のHydresia(TM)をアメリカ、カナダで発売しヒットさせています。
サイレンス・セラピューティック、アストラゼネカ、siRNAのDDSのアプローチ研究で提携を発表 (2008/03/18)
AtuPLEX法による、in vivo siRNA送達技術によりsiRNAのDDS技術をリードするサイレンス・セラピューティック社が、このたびアストラゼネカとの提携を発表しました。
今回の契約は、特定のターゲットに対するsiRNA治療の開発を目的とした2007年に向こう3年の期間で設定された別の契約とは独立したものとなります。
旭化成、健康サービスを目的とする新会社を設立 (2008/03/17)
旭化成はこのたび「旭化成ライフサポート株式会社」の設立を発表しました。「旭化成ライフサポート株式会社」では、今後企業・自治体で義務づけられる「特定健康診査」と「特定保健指導」の受託事業をスタートさせるとしています。
尚、昨年6月に成立した医療制度改革法案による「特定健康診査」「特定保健指導」の義務化により、新たに1500億~2800億円規模の市場が誕生するとの報告もあります。
三菱化学、インドの新会社設立を発表 (2008/03/17)
三菱化学はインドの経済成長をうけ、今後も増大すると思われる樹脂材料の需要を見込み2000年4月に高純度テレフタル酸(PTA)プラントの営業運転を開始しており、その後はインド国内でのマーケティング・販売会社等を順次設立しインドでの事業を展開しておりました。この度、さらなる拡大のための拠点としてデリー近郊のハリヤナ州グルガオンに新社を設立と発表されました。
エーザイ株式会社アリセプト®のゼリー製剤の剤形承認を申請 (2008/03/14)
高齢患者の嚥下機能低下の問題を鑑み、エーザイはアリセプト®の飲みやすいゼリー状製剤の製造承認を申請したと発表しました。
これまで発売されてきた錠剤、細粒剤、口腔内崩壊錠に比べ、患者と介護者にとって負担が軽くなることが期待されています。
理研、名古屋大学ら、“時計タンパク質”の長時間に渉る離合集散過程を観察することに初めて成功 (2008/03/13)
藍藻ではたった3種の“時計タンパク質”、KaiA、KaiB、KaiCが細胞の概日リズムを作り出していることが知られています。今回、研究者はこれら3種のタンパク質とATPを混合した溶液を用いて、一定時間ごとに溶液をサンプリングし溶液中のKaiCのリン酸化の割合を定量し、残りの溶液からはX線によるタンパク質の複合体構造が測定しました。そして、この一連の観察が実に72時間継続されました。
今回の実験により、Kaiたんぱく質という3つの歯車が何時どのように噛み合わさって時計として機能するのかが解明され、さらにKaiCのリン酸化がこれら歯車を使って時を刻む際のペースメーカーを担っていることが明らかになりました。今後、リン酸化によるKaiCの構造変化が実際にどのように他に2種のタンパク質を呼び寄せまたは解離させるのかが理解されれば、生物が24時間を正確に刻むメカニズムについての詳細な知見が得られると期待されます。
理研、農業生物資源研究所、岡山県が共同でイネの完全長cDNAを発現するシロイヌナズナ変異体のデーターベースを公開 (Rice FOXデーターベース) (2008/03/13)
上記の3研究機関は共同で「イネ完全長cDNAによる有用形質高速探索」をテーマに研究を進めており、この度その成果であるイネ完全長cDNA高発現(Rice FOX)シロイヌナズナ植物体系統の、表現形質と導入遺伝子を参照可能なデータベースの公開が発表されました。表現形質の経過観察情報と導入遺伝子が同時に参照可能な今回のような大規模な試みの成果は、世界的にも類を見ない重要な情報資源となると期待されます。
三光純薬、富士レビオの「ルミパルス®」シリーズで測定可能な間質性肺炎診断補助マーカー測定試薬を発売 (2008/03/13)
エーザイ株式会社の子会社で診断薬大手の三光純薬株式会社は富士レビオ株式会社の全自動化学発光酵素免疫測定システム「ルミパルス®」シリーズで測定可能な、間質性肺炎診断補助マーカー KL-6測定試薬「ルミパルス® KL-6 エーザイ」「ルミパルスプレスト®KL-6 エーザイ」を、3月17日に発売すると発表しました。
尚、販売にあたり、富士レビオが製造を行い、三光純薬が販売し、エーザイは販売支援を行うと発表されています。
創薬ベンチャーの株式会社エムズサイエンス、シグマ受容体作動薬SA4503に関するオプション契約をエーザイと締結 (2008/03/12)
エムズサイエンスが抗うつ薬及び脳梗塞に伴う機能障害の改善薬として欧州にて臨床開発を進めているSA4503に関して、欧州フェーズII試験結果の優先評価権、独占的な開発・販売許諾に関するライセンス契約締結のための優先交渉権をエーザイに提供することが発表されました。
SA4503はシグマ受容体を介して神経再生、成熟を促進すると期待される新規化合物で、既にフェーズⅠ試験とPETを用いた臨床試験をオランダで終了しています。
オンコリス社、RNAiを用いたC型肝炎治療薬についてのライセンス契約を締結 (2008/03/12)
癌・感染症治療のバイオベンチャー、オンコリスバイオファーマ株式会社は米国のTacere Therapeutics,Inc.(タチューレ社)が進めているRNAiを用いたC型肝炎治療薬についての戦略的ライセンス契約を締結しました。今回の契約によって、オンコリス社は日本、中国、ロシア、インドなどを含むアジア地域45カ国におけるRNAi肝炎治療薬の開発、商業化に関する独占的実施権を取得することになりました。
尚、タチューレ社はこの治療薬に関して既にファイザー社との間にアジアを除く全地域での契約を締結しています。
今回の契約に関するC型肝炎治療薬は肝臓特異的な感染能を持つAAV8ウイルスに、抗HCVのRNAi作用を発揮する3つのshRNAを組み込んだもので、肝臓特異的にHCVの複製阻害効果を発揮することから、副作用が少なく一度の投与で長期の効果を発揮するものとして期待されています。
GTソーラー、天合光能有限公司からポリシリコン・リアクターとコンバーターの納入契約 (2008/03/11)
太陽電池大手、米国のGTソーラーが中国の太陽光発電大手の天合光能有限公司の子会社から総額4900万ドルのポリシリコン・リアクターとコンバーターの納入契約を受注しました。これらの機器は天合光能が計画している多層ポリシリコン製造の新工場で使用されます。
天合光能有限公司は今回の新工場・装置導入により高品質な製品を世界中に供給できるようになるとしています。
東北大、尿細管カリウムチャネルの制御因子を同定 高血圧治療へ期待 (2008/03/11)
高血圧症の発症、悪化には腎臓における体液量の制御不良が作用していることが知られています。今回発見された分子により尿細管のカリウムチャネルを介した体液の再吸収のコントロールが可能になれば高血圧症の新しい治療が期待されます。この件に関して、3月17日(月)に報道向けの会見が予定されています。
産総研ら、新プロセスの「加圧溶融法」による数百μm厚のビスマス-テルル系高性能厚膜熱電素子の作製に成功 (2008/03/10)
産総研、新東工業株式会社、新東ブイセラックス株式会社は遠心力による均一加圧を利用した新プロセス(遠心加圧溶融法)を開発し、ビスマス-テルル系高性能熱電厚膜の作製に成功したと発表しました。 熱電発電とは、熱エネルギーを直接電気エネルギーに変換する技術であり、廃熱からエネルギーをリサイクル技術として環境問題・エネルギー問題への寄与が期待されているものです。今回の産総研らの成果はこの熱電発電に使われる発電素子の高効率生産に繋がるものとして非常に注目されます。
アステラス製薬、ゼリア新薬と機能性ディスペプシア治療薬共同開発の基本契約を締結 (2008/03/10)
機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia;FD)とは、原因不明の機能性消化器疾患のひとつで、食後の膨満感、早期満腹感、心窩部痛などの症状を訴え、原因となる器質的疾患が見当たらない疾患とされています。FDの原因は未だ解明されていないものの食物の胃から小腸への排出の遅延が密接に関連していることが明らかとなってきました。
Z-338/YM443は、ゼリア新薬が創製した新規化合物で、消化管運動を司る神経のアセチルコリンエステラーゼを阻害し胃からの食物排出遅延を改善する世界初のFD治療薬です。今回の契約締結により、日本においてゼリア新薬とアステラス製薬が共同で第III相試験を実施することとなります。
三井化学、プラズマディスプレイ用光学フィルター事業から撤退 (2008/03/10)
PDP、液晶等の薄型テレビの普及による急激な低価格化を受け、機能材料事業本部で進めてきたPDP用光学フィルターの製造・販売事業からの今月末での撤退を三井化学が発表した。
農薬DBCP (1,2-dibromo-3-chloropropane) 被害訴訟でドールに有利な裁定 (2008/03/10)
30年前のバナナ農場で使用された米ダウ・ケミカルの農薬DBCPで被害を受けたとして、ニカラグアの農場労働者がドールを提訴していた案件について、ロサンゼルス高裁が、原審のドールに対する総額500万ドルの賠償命令額を158万ドルに減額するとした裁定を下しました。ドールにとっては有利な裁定となりました。