理研 シロアリ腸内に棲息する難培養原生生物に共生する培養不可能な細菌のゲノムを初めて解読 (2008/11/19)
理研のグループは今回、イエシロアリの腸内に棲息しセルロース分解を担う原生生物の体内にだけ共生することが知られている細菌のゲノム情報を初めて完全に解読することに成功しました。
この細菌はイエシロアリ腸内の総細菌数の約七割を占め、イエシロアリと原生生物にとって重要な役割を果たしていると考えられてきましたが、その実態は培養の困難さから不明のままでした。今回用いられた培養を介さない方法による1.1メガ(758タンパク質がアノテーションされている)の完全長ゲノム配列決定により、実際にこの細菌が空中窒素を固定しアンモニアを合成する能力を有することが明らかにされました。この細菌の能力により、シロアリは木材のみを摂取して必須栄養素を体内で作り出すことが可能となっているようです。尚、理研のグループは2008年4月には、世界で初めてとなるシロアリ腸内微生物Rs-D17のゲノム完全長配列の取得に成功し、今回が二例目の成功となります。
本成果は、『Science』(11月14日号)に掲載されるそうです。
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